前回の記事:▶ 柳の枝を登り排尿するシロテンハナムグリ2022年8月上旬・午後18:00頃・晴れ
河畔林にある柳(種名不詳)の樹液酒場を定点観察しています。
この日は夕方に来てみると、シロテンハナムグリ(Protaetia orientalis submarumorea)の大群で大盛況でした。
特に柳の枝先をノコギリで切り落とした切り口から樹液が滲み出しているらしく、そこが大人気でした。
シロテンハナムグリの体色は構造色なので光の加減かもしれませんが、珍しく緑色に輝く個体が混じっていました。
冒頭シーンでは、樹液の芳香に誘引されて左から新たに飛来した個体が、枝の切り口に着陸した様子を1/5倍速のスローモーションでご覧ください。
ハナムグリの仲間なので、前翅を閉じたまま後翅のみを広げて飛んでいることが分かります。
直後に等倍速でリプレイ。
シロテンハナムグリには角や大顎など喧嘩に使える武器はありませんが、混み合った樹液酒場では激しい占有行動(小競り合い、闘争、喧嘩)が繰り広げられていました。
先客の腹の下に頭を潜りこんで押しのけ、強引に割り込もうとしています。
そうはさせまいと樹液を吸汁しながら後脚で蹴って牽制しようとするものの、相手の鞘翅がツルツル滑って有効な攻撃になりません。
互いに押し合いへし合いしています。
小競り合いで騒然としているのは、発酵した樹液で酔っ払っているからかな?
右隣りの枝の切り口にもシロテンハナムグリが集まっています。
枝の途中がえぐれた部分(ミニ樹洞)でも1匹のシロテンハナムグリが樹液を舐めていました。
ズームアウト中にたまたま柳の枝の背後に居た個体が排尿したようです。(@1:55)
透明な液体が飛び散りました。
こんなに多くの個体が集まっているのに、求愛・交尾などの配偶行動が全く見られないのは不思議です。
色気より食い気なのでしょうか?
シロテンハナムグリの性別を見分ける方法を知りたいものです。
これほど多数のシロテンハナムグリ集団を見るのは初めてかもしれません。
クロヤマアリのワーカー♀とハエ類(種名不詳)も樹液酒場に集まっていました。
この日はクワガタムシなど他の甲虫は1匹も居ませんでした。
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