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2022/11/10

オオスズメバチ♀が草むらで探餌飛翔

 

2022年7月中旬・午後14:35頃・晴れ 

里山の山腹をトラバースする林道沿いの山側の草むらでオオスズメバチVespa mandarinia japonica)のワーカー♀が飛び回っていました。 
恐ろしげな重低音の羽音♪が辺りに響き渡ります。 
昨年はこの辺りの藪の奥にキイロスズメバチの巣があったので、今回も営巣地が近いのかと思って撮り始めました。 

しかし、どうやら獲物を探索して飛び回っているようです。 
途中で法面の枯れ枝にしがみついたので、樹皮を齧って巣材を集めるのかと期待しましたが、すぐに飛び立ちました。 
オオスズメバチ♀の探餌飛翔を1/5倍速のスローモーションでまずはご覧ください。 
最後に等倍速でリプレイ。(@4:44〜) 
あまりにも忙しなく草むらを飛び回るので、等倍速のまま動画を見ると激しい手ブレで酔いそうになります。 
スローモーションにすれば、それなりに見れる映像になります。 


私がしつこく撮影していたら、最後はオオスズメバチ♀を怒られせてしまいました。 
黒いカメラにまとわりつくように飛んで来る蜂をいなすように、ゆっくり後退して難を逃れました。(映像なし) 
このときオオスズメバチ♀が大顎をカチカチ♪と鳴らす威嚇音は聞き取れなかったので、本気を出してはいないと分かります。 
スズメバチに攻撃されても、絶対に大声を上げたり手で振り払おうと腕を振り回したりしてはいけません。 
夏の野山に行く際には、黒い服は厳禁です。 
黒髪のヒトは必ず帽子や白いタオルなどで頭を覆いましょう。 
匂いのきつい香水やシャンプーなども避けましょう。 
飛びながら空中で毒液を噴射してくることがあり、目に入ると危険なので、目を見開かずに薄目にしておきます。
オオスズメバチ♀と出会っても正しい対処をすれば刺されることはない、と私は確信するに至りました。 
ただし、うっかりオオスズメバチの巣に近づいてしまったときが問題です。
五感を常に働かせて、営巣地の存在をいち早く気付いてその場を離れるしかありません。
関連記事(13年前の撮影)▶ オオスズメバチの巣に御用心(刺傷例)


【おまけのネット記事】 
「アジアの」「殺人」スズメバチに新たな英名、なぜ?:侵略的外来種のオオスズメバチ、米昆虫学会が「北の巨大スズメバチ」を採用(@ナショナルジオグラフィック日本語版)

私がフィールドで観察しているオオスズメバチは日本産の亜種(Vespa mandarinia japonica)なので、 英語に翻訳する際にはJapanese giant hornetと呼び続けます。

個人的には、Japanese giant hornetやAsian giant hornetという英名が日本人(アジア人)に対する差別表現になり得るという認識はありません。
オオスズメバチがあまりにも強くて畏怖の対象だから、内心誇らしい気分があるのでしょう。
外来種の害虫として問題になっているマメコガネがJapanese beetleと呼ばれて忌み嫌われていることの方がむしろ、黄禍論に繋がりかねない英名かなと思います。
攻撃性の強いアフリカ産ミツバチをAfrican killer beeと呼んでいたことに欧米在住の黒人が怒るのは理解できます。
逆に日本語で無自覚に使っている「ナンキンムシ」も南京に対する酷い名前だなと思います。

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