2021年9月上旬・午前10:30頃・くもり・強風
田んぼの農道にダイサギ(Ardea alba)が単独で佇んでいました。
周囲の水田には稲穂が実りつつあります。
ダイサギが農道を歩いて左に移動し始めました。
ときどき長い首をグニャグニャと左右にしならせているのが面白く思いました。
それでも頭部の位置は安定しています。
長い首が強風で揺れているのでしょうか?
ダイサギの足元が見えないのですが、もしかすると川でやるように足踏みの振動で獲物を隠れ家から追い出そうとして、それで首が動いてしまうのかもしれません。
やがて画面奥にある細い用水路に大股で歩み寄ると、嘴を素早く突き出して大きなカエルを捕らえました。
獲物はトノサマガエル(Pelophylax nigromaculatus)のようです。
カエルはもう死んだのか、力なくダランとしていて暴れたり抵抗することはありませんでした。
ダイサギは嘴で獲物を突き刺しているのではなく、挟んでいました。
獲物を咥えたものの、大き過ぎて飲み込むのに四苦八苦しています。
トノサマガエルを咥えたまま振り回したり、ときどき地面に一瞬だけ獲物を置いて持ち替えたりしています。
上を向きながら遂に獲物を丸呑みしました。
食後のダイサギは嘴を拭う行動をやらずに目の前の田んぼを眺めています。
画面の左側がときどき白くぼやけたのは、コンクリートの電柱が手前にあるせいです。
警戒心の強いダイサギに対して少しでも身を隠そうとして、私は電柱の陰ギリギリに立って撮り始めました。
ところが強風で私の体ごと煽られるので、手ブレが抑えられませんでした。
もっと体幹を鍛えないといけませんね。
撮影途中でアングルを変えるために移動しようか迷ったのですが、私が下手に動くとダイサギが警戒して逃げてしまうだろうと判断し、そのまま撮り続けました。
捕食シーンを撮り終えたところで、私はそっと右に移動して被写体に少し近づきました。
雑草だらけの農道を歩き去るダイサギの後ろ姿を撮っていると、ダイサギの眼の前からスズメの大群が飛び去りました。
農道上に生えたキンエノコロの群落にそれまで隠れていたようです。
ダイサギの行く手には左側にアオサギが佇んでいました。
ダイサギはアオサギに遠慮しているのか、動かなくなりました。
もう少し粘って見守ればダイサギvsアオサギの縄張り争いが勃発したかもしれません。
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