前回の記事:▶ クリ樹洞の巣口を守りキマワリを追い払うモンスズメバチ♀門衛
明るい日中と異なり、巣口を守る門衛の姿はありませんでした。
巣に出入りする外役ワーカー♀の活動も無く、静まり返っていました。
巣口が狭いので、暗視カメラを樹洞内に差し入れることができません。
ファイバースコープ・カメラが欲しいところです。
赤外線のレーザー温度計で樹洞を塞ぐ巣口の表面温度を測定すると、約20℃でした。
一方、別のデジタル温度計で営巣地の外気温を測ると、気温23.2℃、湿度73%でした。
気温が30℃を超える熱帯夜だとスズメバチは巣内を冷やす扇風行動を始めると予想されるのですが、気温が低いので巣内で寝ているのでしょう。
巣が駆除された可能性を否定するために、昼間に再訪する必要があります。
後日、コロニーの無事を確認できました。(映像公開予定)
図鑑などでモンスズメバチは夜行性と言われている前評判とは違います。
夜中も活発なモンスズメバチのコロニーを私は過去に1例しか見たことがありません。
「日没後もしばらく活動する場合がある」という弱いニュアンスではないかと、私は考えています。
このコロニーは昼間の採餌活動だけで充分に満ち足りているのか、それとも夜に取れる餌が少ない環境なのでしょうか?
巣口の様子を終日観察してみたいのですが、人目につくとすぐに駆除業者に通報されてしまいそうなので躊躇しています。
無人監視カメラを設置するのも藪蛇になりそうです。
仕方がないので、「迫害されたスズメバチ好き」は周囲に誰も居ない時間帯にコソコソと短時間観察するだけに留めています。
つづく→
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