2021年7月中旬・午後17:35頃・くもり
前回の記事:▶ 夕方の山林で樹上を移動するニホンザルの群れ緩やかに下る山道の前方からニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の母子がこちらに向かってゆっくり登って来ました。
四足歩行する母親の胸には長い乳首が見えます。
子ザルも母親の傍を自分の足で元気に歩いています。
子ザルは立ち止まると道草を食いました。(草を採食)
すぐに走り出し、先導する母親を追いかけます。
母親は道端の灌木の茂みの陰に座り込んで、採食を始めました。
どうやら私の存在に気づいているらしく、死角に隠れて採食しています。
残念ながら採食メニューは不明です。
その間、子ザルは母親にまとわりつくように遊んでいます。
山道の左側の森にニホンザルの群れが潜んでいるらしく、灌木や茂みがあちこちで揺れています。
やんちゃな子ザルが遊動しながら(無駄に木に登ったりして)遊んでいるのでしょう。
その動きから群れの接近を予測することが出来ます。
左から右に遊動する群れのメンバーが山道に続々と現れました。
草むらから私をチラッと見て安全を確認すると、山道を走って横断しました。
生まれたばかりの赤ん坊ニホンザルは遊動中も母親の胸にしがみついたり背中に乗ったりしたままで運ばれます。
しかし、この時期の子ザルは自分の足で歩けるぐらい成長していました。
先導する母親の後を必死で走って追いかける子ザルの様子は微笑ましいですね。
今回遭遇した群れの中には黒い首輪を装着した個体が2頭いました。(@1:24および2:35)
農村部の猿害対策の一環として、ニホンザルの群れの動向をリアルタイムで知る必要があります。(テレメトリー調査)
そのために罠檻で生け捕りした個体に電波発振器やGPSを取り付けて再放獣するのです。
1頭は胸に授乳の結果長くなった乳首が見えたので♀で間違いありません。
もう1頭の性別が私には分かりませんでした。
一般的に雄猿♂はいずれ群れを離れますから、首輪を付けても行方不明になってしまい機材が無駄になります。
したがって、電波発振器(やGPS)を取り付けるなら♀だろうと予想されます。
(離れ♂の行動を知りたいというマニアックな調査が目的なら、♂に首輪を付けることも考えられます。)
ちなみに映像の後半では(@2:20〜)、森の奥からアカショウビン♂(Halcyon coromanda major)がキョロロロロ…♪と鳴く声(囀り)が聞こえました。
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