2021年6月下旬・午後16:35頃・晴れ
リナリア・ブルガリスの黄色い花でせっせと採餌(吸蜜・集粉)するハキリバチの一種♀をFHD動画で撮っていたら、交尾相手を探し回っていた雄蜂♂が飛来しました。(探雌飛翔)
前回の記事:▶ ハキリバチ♀がホバリングしながら空中で脱糞【ハイスピード動画】
一瞬の出会いを1/10倍速のスローモーションでまずはご覧ください。
直後に等倍速でリプレイ。
後から来た個体は、顔の頭楯に白っぽい毛が密生していることから、雄蜂♂だろうと分かります。
♂は訪花中の♀の背後からいきなり飛びついて、交尾を挑みました。
体の向きが前後逆になっても構わずに、とりあえず♀を捕捉したいようです。
ハキリバチの♀♂間で儀式的な求愛行動というのは無いのでしょう。
不意をつかれた♀は、すかさず腹端を高々と持ち上げて交尾拒否の姿勢をとりつつ、♂を蹴飛ばしました。
♀が海老反り体勢になると、腹部下面のスコパに黄色い花粉を満載している状態がよく見えます。
断られた♂はあっさりと諦めて飛び去りました。
♂が♀に振られてもしつこくハラスメント(セクハラ)を繰り返す種類の昆虫もいますが、ハキリバチ♂は淡白で潔いですね。
続けて♀もリナリアの花から飛び立ったものの、すぐに近くの花に舞い戻り、何事もなかったように採餌活動を再開。
おそらくハキリバチ♀は羽化直後にもう雄蜂♂と交尾を済ませており、その後は営巣および採餌活動に専念するのでしょう。
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