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2021/04/18

朝霧の立ち込める川で朝食の魚を探すダイサギb(冬の野鳥)

 

2020年11月下旬・午前7:20頃・朝霧
前回の記事:▶ 冬の塒から夜明け前に飛び立つダイサギ(冬の野鳥)
私が見ているダイサギArdea alba)の冬塒では「情報センター仮説」が成り立たないことを念の為にもう一度確かめに来たのですが、早朝に集団ねぐらを離れるダイサギの撮影が上手く行きませんでした。 
確かにこの日も集団塒から時刻も方角も別々に飛び去ったのですが、個体数があまりにも少な過ぎてデータになりません。 
しかし、せっかく徹夜で来たのに手ぶらで帰る訳には行きません。 
予定を変更して寄り道し、早朝の川をラインセンサスすることにしました。 
サギ類では定説となっている「情報センター仮説」が正しければ、複数のダイサギ個体が一緒に採食している豊穣な餌場がどこかにあるはずです。 
逆に、川沿いをいくら探してもダイサギが点々と離れて(各々が単独で)採食していれば、「情報センター仮説」を否定する傍証になるでしょう。(証拠としては弱いですけど。) 
集団塒の近くで心当たりのある餌場は、コンクリートで護岸され街なかを流れる川です。 
水深が浅くてお世辞にも綺麗な水質とは言えませんが、サギ類の捕食活動を年中見かけます。 
しかしこの川は魚影が薄いようで、ダイサギはいつも単独で採食しています。 

こんな朝早い時間帯に川の水鳥を見に来たのは初めてです。
私の予想した通り、集団塒から飛来したと思われる個体が単独で朝一番の採餌行動をしていました。 
塒から直線距離で約1kmの地点で、ダイサギにとってはひとっ飛び(朝飯前)の距離でしょう。 
 未明の放射冷却現象でひどく冷え込んだ後に太陽が昇ると、川から朝霧が立ち込るようになりました。 
川の水温よりも気温が下がった結果、川面からの水蒸気が霧になったのでしょう。
道端の草に白い霜が降りているものの、霜柱は形成されていませんでした。 

ダイサギbは浅い川をゆっくり歩き回りながら脚を1歩ずつガクガクと動かして川底にわざと振動を与え、獲物を隠れ家から追い出そうとしています。 
素早く振り返ると、コンクリート護岸の真下の水中に嘴を突き刺しました。 しかし空振りに終わり、捕食は失敗です。 
再び本流の方へ向き直り、足踏み追い出し漁を続けるも、また捕食に失敗しました。 
朝食を捕るのに苦労しているようです。
魚を捕る技術が未熟な個体なのか、それともこの川には獲物が少ない(魚影が薄い)のか、どちらでしょう?

白い発泡スチロール箱のゴミが漂着していて、見苦しいですね。 


 

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