2020年12月上旬・午後13:40頃・くもり
少し離れてカメラを向けている私を警戒したのか、落果を2個拾い食いしただけでカラスは飛び立ってしまいました。
カラスは車道を飛んで渡ってから、最寄りの交差点の信号機の横棒に止まりました。
足元のアルミパイプに嘴を擦り付けてから信号機の裏に回り込んで姿を消しました。
もしかすると信号機の裏の隙間にハナミズキの赤い実を貯食したかな?と想像を逞しくしたものの、定かではありません。
大切な貯食物は地面に埋める方が安全な気がします。
ハシボソガラスが居なくなった直後に私は現場検証に向かいました。
歩道の街路樹の根元はマツバギクの花壇になっていて、そこにハナミズキの赤い実が多数散乱していました。
カラスはせっかくの餌を大量に食べ残したまま飛び去ったことになります。
このハナミズキの木は完全に落葉していただけでなく、果実も全く枝に残っていませんでした。
既に野鳥が樹上の赤い熟果をほとんど食べ尽くした後なのでしょう。
ところが興味深いことに、ハナミズキの並木道ですぐ隣の街路樹には未だ赤い実が枝にたくさん残っていました。
先程のカラスはどうしてハナミズキ樹上で新鮮な熟果を採食せずに、歩道でちまちまと落果を拾い食いしていたのでしょうか?
ハシブトガラスと違ってハシボソガラスは樹上よりも地上で採食する方が得意とされています。
しかし、私はかつてハシボソガラスがハナミズキの樹上で熟果を採食するシーンも観察していますし、路上の落果を拾い食いするハシブトガラスも見ています。
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ハナミズキの実を採食するハシボソガラス(野鳥)
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路上に散乱したハナミズキの果実を拾い食いするハシブトガラス(野鳥)
あるいは、カラスの世界には厳然たる縄張りがありますから、果実を採食するのは自分の縄張り内のハナミズキの木に限るのかもしれません。
まずはハナミズキ樹上で熟した果実を数日かけて食べ尽くしてから、その後で落果を拾い食いしていたのかもしれません。
つまり、赤い実が未だ大量に残っていた隣の木は今回のハシボソガラス個体の縄張りの外にあったという解釈です。
しかし、カラスの縄張りの境界は交差点や川など地形的にもっと分かりやすい気がします。
どうも、どちらの仮説もちょっと無理がありそうです。
特に深い理由など無くて、たまたま歩道をぶらついていたハシボソガラスがハナミズキ落果を見つけて食べただけかもしれませんね。
ハナミズキの株ごとに、赤く熟した果実でも味が違うという可能性もありそうです。
だとすれば、少しでも美味しい株の熟果から優先的にカラスは食べていたのでしょう。
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