2020年11月中旬・午後12:00頃・晴れ
前回の記事:▶ 山麓の休耕地に座って休むニホンカモシカ山麓の休耕地の端で長いこと休んでいた(おそらく反芻していた)ニホンカモシカ(Capricornis crispus)が急に立ち上がりました。
それまでは全身が見えなかったのですが、座り込んでいたのだとようやく判明。
立ち上がったカモシカは右前脚の先を舐めました。
ずっと座っていたせいで血行が悪くなり、脚が痺れたのかな?
カモシカは向きを変えると背後の土手を登り始め、途中で緑の下草を食べました。
土手には落葉した灌木が藪のように林立していますが、背高く伸びて枯れたイタドリの群落のようにも見えます。
藪の中に入るとニホンカモシカは完全な保護色で周囲に溶け込んでしまいます。
土手の上の林道に出ると、初めはゆっくり歩き去っていたのに、急に駆け出して逃げて行きます。
どうやら、しつこく撮影している私をまこうとする行動のようです。
実際に、カメラの画角からカモシカが消えても私はすぐには気づきませんでした。
カモシカが横を向いたときや後ろ姿で土手を登る際に股間や下腹部をよく見ると、睾丸や陰茎が見えた気がします。
この個体は♂なのかな?
カモシカの性別判定はとても難しく、今回もいまいち自信がありません。
私から離れて充分に距離を取るとカモシカは落ち着きを取り戻し、再びゆっくりと山の斜面を横切るように歩きながらあちこちで道草を食っています。
遠く離れると、採食メニューは分からなくなりました。
枯れ草ではなく緑の草本植物を食べているようです。
晩秋の山でニホンカモシカの白い吐息が見えました。
最後はススキの深い茂みに入り、姿を消しました。
奥にはスギの山森が広がっています。
実は山村の集落のすぐ裏に野生カモシカが出没していたことが分かります。
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