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2020/07/25

コガタスズメバチの古巣に防腐剤処理して保存




桑の木に営巣したコガタスズメバチ#4

▼前回の記事
晩秋にコガタスズメバチの巣を桑の木から採集【暗視映像】

2020年5月上旬〜中旬

昨年の晩秋(11月中旬)に採集してきたコガタスズメバチVespa analis insularis)の古巣を丸ごと記念品として保存することにしました。
防腐剤として、外側の外被全体に無色のクリアラッカー(ニス)をスプレー缶で散布します。



マスクを着用し、換気のため野外で作業しました。
営巣木ヤマグワの枝に残った枯葉は邪魔なので、予め取り除きました。
充分な乾燥期間をはさみつつ、計5回もクリアラッカーを塗り重ねました。
同じ作業の繰り返しなので、後半は10倍速の早回し映像でご覧ください。

完成したスズメバチの巣は、外被の表面にかなり光沢が出てきました。
パリパリと脆いパルプ製の外被が強化され、多少は防水・防虫加工されました。
動画撮影に気を取られてしまい、少し塗りムラができてしまったのが残念です。
もっと対象物から離れてスプレーをかけるべきでしたね。



少し大き目の透明フィギュアケースを買ってきてコガタスズメバチの古巣を中に入れました。
安かったせいか、アクリル板が極限まで薄くてペラペラなのが不満です。(箱の強度が足りない)
ナフタリンなどの防虫剤を一緒に入れておけば、標本を虫に食い荒らされることはないそうです。



ステイホーム期間中の暇つぶしでした。
そのうちに気が向いたら、巣をノコギリで切断して内部構造(巣盤や育房の様子)を調べるかもしれません。

シリーズ完。

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