ページ

2020/05/15

白菜の葉裏に隠れるカブラヤガ♀(蛾)終齢幼虫



2019年11月下旬・室温19.3℃、湿度40%

カブラヤガ(蛾)の飼育記録#1


厨房で常温保存していたハクサイ(白菜)を剥いて鍋料理にしようとしたら、葉と葉の隙間に見慣れないイモムシを発見しました。
濃い黄土色の丸々と太った芋虫です。
調べてみると、カブラヤガAgrotis segetum)の幼虫でした。
この時点で終齢であることが後に判明します。

深緑色の泥状の異物は、幼虫の排泄した糞でしょう。
白菜の葉のあちこちに虫食い跡(食痕)もあります。
汚物を水で洗い落とし食害部位をカットすれば、我々ヒトが食べるのに問題はありません。
この白菜は農薬を使っていない新鮮な野菜である証拠です。

徘徊運動を動画撮影すると、照明の光を嫌がって葉の裏に潜り込もうとします。
しつこく何度も白菜の葉をめくって裏返しても同じでした。
幼虫を白日の下に晒すと、元気に逃げ出します。
虫食い穴を通って白菜の裏側に隠れようとします。
おそらくカブラヤガ幼虫は夜行性で、光を嫌う負の走光性があるのでしょう。
白菜を食害するシーンを動画で記録したかったのですけど、これではかなり難しいミッションになりそうです。

『イモムシハンドブック』p91によるとカブラヤガは幼虫越冬らしいのですが、試しにこのまま飼育してみましょう。


▼関連記事(4ヶ月前の夏に撮影)
夜にオオアワダチソウの花蜜を吸うカブラヤガ(蛾)【暗視映像】

つづく→カブラヤガ♀(蛾)終齢幼虫の防御体勢





0 件のコメント:

コメントを投稿