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2020/01/16

岩場でクサガメ♀の甲羅に乗る♂



2019年8月下旬・午後13:40頃


▼前回の記事
クサガメ♂の岩登り


蓮池の岩場でクサガメMauremys reevesii)♂成体が隣の大型の♀(※)の甲羅に前足を掛けて横からのしかかろうとしていました。
(※ クサガメは♂よりも♀の方が大型になるのだそうです。)
上に乗った♂は喉をヒクヒクさせています。
やがて上の♂が向きを変え、互いに前後逆方向になりました。
交尾目当てのマウントではないことがはっきりしました。
クサガメの交尾は水中で行なうのだそうです。
まさか別個体の甲羅と認識せずに、ただの大きな岩だと思って登ろうとしているのかな?

1年前にもここで同様のシーンを見ています。

そのときは、♀の上に乗った♂だけがちゃっかり日光を浴びていました。
▼関連記事
クサガメ:親亀の上に子亀を乗せて?


岩が幾つも並んでいる中でも亀の甲羅干しに適した岩というのは、実は限られています。
しかし亀が日光浴をするために岩の争奪戦をしている様子を私は見たことはありません。
「親亀の上に子亀」状態になれば、後から来た個体も日光を浴びることが可能になります。
逆に、下になってしまった大型♀は、どうして怒ったり上の♂を振り落としたりしないのでしょうか?
全く気にする様子もなく寛容でした。
ヒトの世界で日照権の侵害は民事訴訟になったりします。
このとき2頭が居る岩は、平らで広いものの周囲に繁茂するハスの葉に遮られて日陰になっていました。

手前にある尾根のように細くて狭い岩は日当たりが良く、別の若い小型のクサガメaが跨って甲羅干しをしていました。
更にもう1匹の若い小型の個体bが、手前にある別の狭い岩(日当り良好)に上陸しました。
この個体は、甲羅が苔むしたような緑色でした。

気づけば岩場に計5匹の亀が大集合していました。
その内訳は、大型のミシシッピアカミミガメ×1、クサガメ♂成体×1、小型の若いクサガメ×2、大型のクサガメ♀×1でした。
日光に対して各個体の体の向きはバラバラでした。



つづく→池の岩場に集まる生き物の営み【10倍速映像】亀・鯉・鴨


クサガメ♀♂@蓮池:岩場+乗り上げマウント
クサガメ:若い個体a@蓮池:岩場+甲羅干し
クサガメ:若い個体a@蓮池:岩場+甲羅干し
クサガメ:若い個体b@蓮池:岩場+甲羅干し

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