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2019/09/12

昼間も巣に近い樹上で警戒声を発し偵察飛行を繰り返すノスリ親鳥♀♂(野鳥)



ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#12



▼前回の記事
柳樹上の巣で抱雛するノスリ親鳥(野鳥)

2019年6月上旬・午後12:38〜12:55

6日ぶりの定点観察です。
柳樹上のノスリButeo japonicus)の巣を望遠レンズで撮っても動きが無く、雛も親鳥も見当たりません。
雛が自分で体温調節できるほど育つと抱雛の必要が無くなって、親鳥は巣を離れてしまうのでしょう。
給餌のときしか観察できないことになります。
営巣木の周囲ではニセアカシアの白い花が風でハラハラと散っています。

ところが、親鳥は巣の近くに隠れて見張っていたようで、鋭くピーェ、ピーェ♪と繰り返し鳴き始めました。
これは6日前の早朝に観察した鳴き声と似ています。
私に気づいて警戒声♪を発しているのでしょうか?
ひたすら鳴き続けている親鳥がどこに居るのか、なかなか見つけられませんでした。

親鳥も雛も写っておらず面白くないので、ブログ限定で公開しておきます。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。


ノスリ(野鳥)巣:柳樹上



本題はここからです。
営巣木の近くで鳴いていた親鳥を遂に見つけました。
河畔林のニセアカシアの樹冠に止まっているのですが、手前の枝葉に隠れて顔が見えません。
ピーェ、ピーェ♪と甲高い声で繰り返し鳴いています。

警告を与えても私が退去しないので、痺れを切らしたのか、親鳥がついに飛び出しました。
翼の下面の斑紋がはっきり見えて、ノスリで間違いありません。
力強い羽ばたきと滑翔、旋回を繰り返しています。
左翼の風切羽が欠損した個体でした。(@0:35)
ピィー、ピィー♪と高音で鳴き続ながら私の周囲を飛び回ると、営巣木の近くに聳え立つポプラ高木の樹冠に着地しました。
お気に入りの止まり木であることが分かりました。
ポプラの樹上でも繰り返し鳴き続けています。
再び鳴きながら飛び出すと、河畔林の上空(営巣地の縄張り)をぐるっと偵察しています。
これは6日前の早朝に見たのと同じで、やはり威嚇の飛翔なのでしょう。

(夜明けに見た親鳥の行動は、縄張り宣言のために毎朝止まり木で鳴く囀りさえずり♪や誇示飛翔なのかと勘違いしていました。)

▼関連記事
夜明けに樹上で鳴き続け偵察飛翔を繰り返すノスリ親鳥(野鳥)

私を要注意人物とみなして、かなり警戒しているのかもしれません。
すぐにまた親鳥がポプラ大木に舞い戻って来ました。

鈍い私もさすがに親鳥の発するメッセージを察することができたので、営巣地から急いで遠ざかることにしました。
とりあえず死角(巣が見えない位置)に入ったのですが、ノスリ親鳥が偵察に飛んで来て、すぐに見つかってしまいました。(@2:00)
私の頭上を鳴きながら旋回・帆翔し、ときどき羽ばたいています。(威嚇飛翔?)
トビの鳴き声ピーヒョロロ♪とは異なり、ノスリの鳴き声には後半のヒョロロ♪がありません。

望遠レンズを外した方が空を飛ぶノスリを撮りやすいことに遅まきながら気づきました。
最後(@2:50〜)に登場した個体は、鳴かずに青空を静かに偵察飛翔しています。
左翼の風切羽が無傷なので、別個体の親鳥のようです。(@3:10)
残念ながら、私には未だ性別を見分けられません。

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

つづく→#13:立ち去る私を追いかけてニセアカシア樹上から鳴いて威嚇するノスリ親鳥(野鳥)


ノスリ親鳥(野鳥)@偵察飛翔
ノスリ親鳥(野鳥)@偵察飛翔

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