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2018/10/27

脱皮前の眠で微動だにするオビガ(蛾)亜終齢幼虫【100倍速映像】



2018年7月下旬

オビガ(蛾)の飼育記録2018年#1


4年前にオビガを幼虫から飼育したものの、ヤドリバエに寄生されていたせいで成虫まで育ちませんでした。
成虫の羽化まで見届けることを目標に、飼育に再チャレンジしてみます。
里山の林道沿いに生えたタニウツギ灌木を見て歩き、オビガApha aequalis)の幼虫を計5頭も採集してきました。(a〜e)


オビガ(蛾)幼虫@タニウツギ葉:林道脇
オビガ(蛾)幼虫@タニウツギ葉:林道脇

3日後、そのうちの1頭がタニウツギの葉裏にぶら下がり、動かなくなりました。
実際は葉表なのですが、採取してきたタニウツギの枝を水差しにしたら葉の裏表が逆になってしまいました。

(採取してきたのが斜め下に伸びる横枝だったので、こうなりました。)
この個体eはほとんど白毛なので、中齢(亜終齢)と思われます。
詳しく見ると、胸背の毛束だけが茶色で、残りの長毛は白毛です。
確かにこのとき亜終齢だったことが後に分かります。
脱皮する前のみん状態を微速度撮影で記録してみましょう。
枝を水差しにしたままだとタニウツギの葉自体が微動してしまうので、毛虫が乗った葉を葉柄から切り落とし、葉が萎れてカールしないように重しを乗せました。
ノギスで採寸した体長は約41mmでした(毛は除外)。
オビガの終齢幼虫は約50mmらしい。

約6時間の微速度撮影を100倍速の早回しにした映像をご覧下さい。(午後13:10〜19:07。その間の室温は約32℃)
途中から、デジタル時計を葉先に置いて時刻を写し込みました。
更に、採寸代わりに直径20mmの1円玉を毛虫の手前に並べて置きました。

みん状態のオビガ亜終齢幼虫はときどき自発的にかすかに蠕動しています。
ほんの僅かに前進しようとさえしていました。

つづく→#2:オビガ(蛾)終齢幼虫への脱皮


オビガ(蛾)亜終齢幼虫e白毛@タニウツギ葉表+脱皮前眠
オビガ(蛾)亜終齢幼虫e白毛@タニウツギ葉表+脱皮前眠+scale
オビガ(蛾)亜終齢幼虫e白毛:側面@タニウツギ葉表+脱皮前眠+scale

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