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クリオオアブラムシの甘露を舐めるモンスズメバチ♀
2015年6月上旬
平地に植えられたクリの木で夕方、複数のモンスズメバチ♀(Vespa crabro flavofasciata)が飛び回っていました。
時期的に単独営巣期の創設女王と思われます。
未だ開花していないのに獲物が多い狩場なのか?と不思議に思い見ていると謎が解けました。
獲物の探索飛翔にしては、のんびりしています。
クリオオアブラムシ(Lachnus tropicalis)と思しき黒いアブラムシがクリの小枝にびっしりと密集していて、モンスズメバチ♀はその直下の葉に止まっています。
アブラムシが排泄した甘露を舐めに来たのでしょう。
最後は入れ替わりでコガタスズメバチ♀(Vespa analis insuralis)が登場しました。
喧嘩にはならず、先客のモンスズメバチ♀は逃げました。
多数のハエも枝に止まっているので、やはり甘い汁が目当てなのでしょう。
枝を歩くナミテントウは、アブラムシを捕食しに来たようです。
ちょっとした食物連鎖の生態系が垣間見れました。
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