2014年6月下旬
里山の雑木林を登る登山道で獣糞の黒い塊が落ちていました。
糞には植物(木の実?)の種子、未消化の昆虫の欠片、獣毛などが混じっています。
おそらくホンドタヌキの溜め糞だと思われますが、一塊ではなくあちこちに点在しています。
糞の匂いに誘われてどこからともなくセンチコガネ(Geotrupes laevistriatus)が林床をせかせかと歩いて来て、餌に辿り着きました。
糞虫にとってはごく当たり前のことですけど、驚くべき嗅覚です。
獣糞の欠片を抱くように食べ始めました。@1:48
糞を少し口にしただけで、なぜか横の地面を掘って潜り込みました。
しばらくすると穴から出てきて食事を再開。
最後は徘徊の末に大きな糞をようやく見つけてその下に潜り込み、隠れてしまいました。
これから糞の下にトンネルを掘って埋めるのでしょうか?
最後は15cm定規を並べて置いて、溜め糞のサイズを記録。
センチコガネの前脚の根元に見える橙色のパッド(毛束)の正体が気になる方はこちらをご覧ください。
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センチコガネの前脚に謎の付着物
実はここを通りかかった当初、キバネセセリが糞から飛び立ちました。
戻ってくることを期待してしばらく待ってみたのですが、空振りに終わりました。
待ち時間の退屈しのぎに撮った映像です。
【追記】
丸橋珠樹『熱帯林における霊長類と果実の共進化』によると、
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