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クスサン(蛾)は離陸前に準備運動が必要【暗視動画】
2014年10月上旬
山麓のキャンプ場で深夜未明に(4:01 am)クスサン♂(Saturnia japonica japonica)がログハウスの外壁に止まっていました。
後翅の眼状紋で威嚇する行動を赤外線の暗視動画に撮ろうとして指で触れたら、翅を広げた瞬間に落下しました。
しつこく刺激すると羽ばたいて暴れるも飛び立つ力がありません。
胸部の飛翔筋を激しく震わせて体温を上げてからでないと、体重の重いクスサンは飛び立てないのです。(準備運動が必要。)
捕食者に襲われてもすぐに飛んで逃げることが生理的に不可能なため、眼状紋による威嚇で自衛してなんとか時間を稼ぐしかないのでしょう。
すぐには飛べないため眼状紋による威嚇を発達させたのか、それとも逆に、眼状紋による自衛が有効であったために大型化が進んだのか、どちらですかね?
途中からビデオカメラを赤外線LEDから白色LEDの照明による通常撮影モードに切り替えました。(蛾の翅の色が分かるようになります)
ようやく離陸すると、蛍光灯に向かってまっしぐらに飛んで行きました。(走光性)
バサバサと羽音を立てて灯火の周りを飛び回ります。
温度計を忘れたので、気温は不明です。
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