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2014/04/21

ヤマトゴキブリの終齢幼虫:徘徊・身繕い・起き上がり行動



2014年3月上旬・室温20℃

台所で見つけたゴキブリを捕獲しました。
未だ翅がないので幼虫ですね。

クロゴキブリと迷ったのですが、在来種ヤマトゴキブリPeriplaneta japonica)の幼虫でした。

幼虫の場合は、クロゴキブリでは全体が赤褐色をしているのに対し、本種では黒色或いは濃褐色で胸部外縁が赤褐色或いは黄褐色となる。
方眼紙に乗せて採寸してみると、体長〜20mm。
体長から終齢幼虫と思われます。

ヤマトゴキブリの場合、冬を越すのは一回脱皮した後の二齢幼虫か、羽化前の終齢幼虫である。(『わっ、ゴキブリだ!』p42より)

飼育中のマダラスジハエトリ♂の生き餌としていそいそと捕獲したものの、さすがに獲物としては大き過ぎたようでクモは逃げ回るばかりでした。
仕方がないので、物好きにもゴキブリ単体で飼育してみることにしました。
成虫に羽化するまでは見届けたいものです。

このゴキブリをビニール袋やプラスチック容器に密閉しておくと、独特の匂いが残りました。
ゴキブリホイホイに使われる誘引剤として馴染みのある匂いで、ゴキブリの排泄物(糞)に含まれる集合フェロモンなのでしょう。
不思議なことに、日が経つにつれて容器内にこの匂いがしなくなりました。


プラスチック容器のツルツルした壁は少ししか登れません。
脱走の恐れが無さそうで一安心。(成虫になれば飛んで逃げるかもしれません。)※
滑落して仰向けになると、慌てて暴れ自力で起き上がります。

長い触角を一本ずつ根本からしごくように舐めてきれいに掃除しています。

※ 【追記】
ネット検索中にゴキブリ駆除のサイトで私の観察結果に反する以下の記述を見つけましたが、これはヤマトゴキブリ成虫の話でしょうか。

プラケやガラスなどのケージでは側面を登るので脱走には注意すること。



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