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ミカドトックリバチ♀が尺取虫を運ぶ【中編】
2012年8月下旬
獲物の尺取虫を運ぶミカドトックリバチ♀(Eumenes micado)が砂利道を横断してます。
疎らに生えたイネ科の草葉にわざわざ登っては落下、という謎の行動を道中繰り返します。
獲物の首根っこをずっと咥えていたのですが、胴体部分も噛みほぐし始めました。
毒針の使用状況は草葉の陰でよく見えませんでした。
大き目の小石と小石の隙間に獲物を置きざりにして蜂は飛び去りました。
泥巣へ偵察飛行に出かけたのでしょうか?
麻酔の浅い青虫は少し暴れて動きました。
こんな場所に無防備に置き去りにするのは無用心ではないかな?
(この悪い予感は的中します。)
蜂は青虫を引きずって砂利道を何度も往復横断していました(行きつ戻りつ右往左往)。
行き先の方向性がどうも感じられません。
泥巣の位置が分からなくなり、迷子になったのでしょうか?
もしかすると実は、砂利道の真ん中にある石を基質として徳利の泥巣を作っていたのに車が通って壊されたのかもしれません。
それとも獲物から体液を吸うためだけの寄主摂食(host-feeding)なのかでしょうか?
巣に運んで貯食するのではなく、自らの栄養にすることがしばしば見られるそうです。
それにしては重い獲物を苦労して運んでいた意味が分かりません。
天敵の寄生ハエに追われて振り切ろう(まこう)としている、というシナリオでもなさそうです(ハエの姿なし)。
つづく
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