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2011/03/29

マルクビツチハンミョウ♀の身を守る毒液



2007年4月下旬

山道の舗装路をヨタヨタ歩いてました。
羽が退化していて飛ぶことができず背中が剥き出しという異形の甲虫。
ハナバチに寄生するために綱渡り的な生活史を送り過変態する虫として『ファーブル昆虫記』に登場しますが、実物と出会うのは初めてで、とても感激しました。
仰向けにひっくり返したら脚の関節からカンタリジンを含む黄色の毒液を分泌しました。
マルクビツチハンミョウMeloe corvinus)の♀と教えてもらいました。
♀は地中に莫大な数の卵を産むことで知られます(幼虫の死亡率が高い)。
ツチハンミョウの話は極上のミステリーなので、ぜひ『昆虫記』を読んでみて下さい。
ファーブルはナポレオン3世から勲章を授与された際、ツチハンミョウについて御前講義したそうです。



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