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キボシアシナガバチの初期巣と初ワーカー
2008年7月中旬
定点観察中のキボシアシナガバチ(Polistes nipponensis)の巣dで待望の初ワーカー(♀の働き蜂)が一匹羽化しました。
最も危険な単独営巣期を乗り切ったので一安心です。
巣の上部に乗って休んでいるのが長女。
女王は産卵中でした。
手鏡を使って巣房を調べたところ、一番奥(茎寄り)の巣房が一つ空(羽化済み)で、黄色い繭が10室ありました。
今回、この女王にしては珍しく激しい鏡像反応を示しました。
鏡に乗り移って覗き込むような仕草を示したり大顎で噛み付こうとしました。
残念ながら前回創設女王に施した2回目のマーキングもすっかり剥げ落ちていました。
見様見真似で油性のアクリル塗料を用いたものの、雨で洗い流されたか身繕いで掻き落とされたのでしょう。
厳密な個体識別は諦めて、行動から女王/ワーカーを区別することにしました。
フタモンアシナガバチの場合、初ワーカーは女王よりも小柄だと文献に書いてあります。
一方、このキボシアシナガバチの巣を見る限り女王との体格差はそれほど無い気がします。
複眼の色が異なり、女王は褐色で新ワーカーは黒。
顔色(頭楯)も女王の黄色の方が鮮やかな印象です。
つづく→シリーズ#28
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