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2011/01/24

オオフタオビドロバチ幼虫R1bの結繭




2010年8月中旬

オオフタオビドロバチAnterhynchium flavomarginatum)の蜂の子を飼育観察するため、割った竹筒を再び閉めてセロテープで軽く止めておきました。
これを空き箱に収納して室内に放置しました(冷房などの空調なし)。
カビの発生が怖いので、加湿は行わないでおきます。
ところが、泥の隔壁が壊れてしまったために活動性のある幼虫が勝手に這い出てしまいました。
巣口に綿などで栓をすべきでした。
仕方がないのでプラスチックのピルケースを人工独房として一匹ずつ改めて格納しました。

オオフタオビドロバチの幼虫は3回脱皮して、4齢幼虫にまで育ちます。(『ハチのかんさつ―竹づつにあつまるハチたち』p12より)

映像の終齢幼虫R1bは脱走した個体ですが、数日経つと容器の底に褐色の絹糸をランダムに張り巡らして動かなくなりました。
どうやら繭を紡いだようです。
本種の特徴として、繭は蛹の体全体を覆うものではなく独房前後の隔壁を絹と自らの糞で内張りするだけらしいです。 
この時期は暇がなくて、実際に糸を吐く様子は観察できませんでした。

果たして無事に育ってくれるでしょうか?
文献によるとオオフタオビドロバチは二化性とされているので年内に成虫が羽化するはずと思ったのですが、前蛹の状態で発生が止まり休眠越冬するようです。
春になってから蛹に変態するそうで楽しみ。

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