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コガタスズメバチの初期巣に侵入したシダクロスズメバチ女王
2010年7月上旬
コガタスズメバチ(Vespa analis insuralis)創設女王の留守中に、またもやクロスズメバチの一種が飛来して軒下を探索飛行し始めました。
コガタ初期巣の外被に取り付き徘徊した後、遂に巣口から侵入しました。
しかし中の幼虫などを狩ることなく、10秒後に出てきて飛び立つと巣の位置を覚えるための定位飛行を示しました。
相変わらず訪問の目的が不明です。
捕虫網の一振りで捕獲成功。
炭酸ガスによる全身麻酔下で調べてみると、体長18mmのシダクロスズメバチ(Vespula shidai)女王と判明。
前回(エピソード#18)と同種でした。
ついでに個体識別するため標識してみます。
この辺りでシダクロの生息密度が高いのか、それとも同一個体が通って来ているのか確かめたいと思ったのです。
後で思うと、ペインティングよりも目印の綿などを体に付けてやり、「すがれ追い」の手法でシダクロスズメバチの営巣地を突き止めればよかったですね。
生憎、この直後に雨が降ってきてしまいました。
捕獲して約2分後にコガタ創設女王が帰巣。
シダクロと蜂合わせしたときの反応を見てみたかったです。
(つづく)
≪追記≫
コガタスズメバチのワーカーが羽化して巣の防衛力が上がってからはシダクロスズメバチの姿を近くで見ることはなくなりました。
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