ページ

2010/12/11

エゾミドリシジミ♀の塩分補給




2010年9月中旬

午前中に里山を登っていたら地味なシジミチョウが砂利道の小石に止まり、翅を半開きにして日光浴していました。
ときどき飛んで移動しながら、路上で口吻を伸ばし土を舐めています。
翅表と翅裏を何とか両方撮れたのですが、図鑑で調べてもミドリシジミの仲間の♀としか絞り込めませんでした。






映像から切り出した写真を虫我像掲示板にて鑑定してもらったところ、アイノミドリシジミ♀だろうと教えて頂きました。
♀は凄い地味なんですね。

【追記】
YouTubeのコメント欄にてyeluexuanzhuさんよりアイノミドリシジミではなくエゾミドリシジミ♀(Favonius jezoensisだろうとご指摘頂きました。
私も100%の自信があったわけでありません。確かに翅裏の褐色味が強いことや、同じく裏の前翅中室端の影のよ­うな縦スジが目立つところ、後翅の白帯が下部で「Iv」より「w­」形に近いなどはアイノらしい点で迷うと思います。論理的ではありませんがまず動画冒頭の開翅場面、前翅のOA型の­紋様がアイノと言うよりFavonius属の♀、特にハヤシによ­く見られるそれと感じました。具体的には中室端部分の薄いオレンジが大きく、全体で蝶ネクタイ­様になります。後翅裏では、目立つ白帯が、これも論理的でなく申しわけありませ­んが、アイノだったらもっと自信を持ってスッキリと描かれたよう­になります。そして橙赤色の紋ですが、地とのコントラストが弱く、中に隙間が­あって(地色が見える)上部に黒のv字の線が入るのはアイノには­なく、ハヤシやエゾでよく見られることです。亜外縁、外側の細い日本の白帯が「コ」の字形になって分離してい­ることや、太い白帯が水中に箸を入れたように途中で「曲がる」と­いうより「ずれている」ことからハヤシでなくエゾとしました。全体的な印象ではFavonius属なのだが、細かい点でアイノ­を思わせるので弱ってしまう個体、と言えるでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿