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オオモンクロクモバチ♀がスジアカハシリグモ♀(蜘蛛)を運ぶ
2010年7月下旬
草刈りのされた用水路横の土手で獲物を運んでいるオオモンクロクモバチ(旧名オオモンクロベッコウ;Anoplius samariensis)を発見。
狩りのシーンは見ていませんが、獲物は色彩変異型のスジアカハシリグモ♀(Dolomedes saganus)と後に判明。
歩脚の根元を咥えて後ろ向きに歩いて運んでいます(後退地上運搬)。
歩脚は切り落としていないため、地面の障害物に引っかかって運びにくそうです。
しばらく進むと地面に獲物を残し、行き先を見定めるため少し離れました。
獲物の元に戻ると、腹端を曲げてクモの歩脚の根元に何度か素早く毒針を刺しました。
念入りに麻酔手術をやり直しているようです。
運搬中に獲物が何かに引っかかる度に刺している気がします。
クモが抵抗していると感じるのだろうか。
『ファーブル昆虫記』を読んで以来、クモバチの麻酔手術を目の当たりにしたのは初めてなので感動しました。
運搬を再開すると獲物を草の葉の上に持ち上げ、引っ掛けて置きました。
横でしばし身繕い。
▼その2へ続く
オオモンクロベッコウによる麻酔手術
この蜂が人を刺しにくることはありませんが、素手で捕まえようとしたりすると刺されることがあるそうです。
その痛みは相当なものらしい。
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