2025年3月中旬〜下旬
シーン0:3/10・午後16:40・晴れ・気温13℃(@0:00〜)
雪国の落葉二次林でホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)が越冬する巣穴Rをトレイルカメラで見張っています。
ここは以前、ニホンアナグマが掘った営巣地(セット)でした。
ハシブトガラスが登場したシーンをまとめました。
シーン1:3/12・午前9:27・晴れ(@0:03〜)
ハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が単独で巣口Rに来ていました。
巣口Rを覗き込んでから、右横の雪面をつついた(食べた?)ようですが、後ろ姿でよく見えません。
溶けかけた残雪の上を右へトコトコ歩いて(ウォーキング)から、右へ飛び去りました。
シーン2:3/26・午前9:45・くもりのち晴れ・気温16℃(@0:34〜)
2週間後、ハシブトガラスが雪原を左から歩いて登場しました。
タヌキの巣口Rを覗き込んでから、土で汚れた残雪をひとくち啄みました。
(雪を食べたのではなく、雪面に落ちていた小さな餌を拾い食いしたのかもしれません。)
株立した落葉ミズキの枝をピョンピョン伝って移動すると、止まり木で身震いしてから低空で右へ飛び去りました。
シーン3:3/26・午前9:45・くもり・気温13℃(@1:25〜)
別アングルの監視カメラでも撮れていました。
雪を食べたかどうか、このアングルでもカラスが巣口Rの窪地に隠れて見えませんでした。
途中でシジュウカラ(Parus minor minor)と思しき小鳥が飛来し、画面の右上に伸びたミズキの細い横枝に留まりました。(@1:50〜)
カラスの様子を見に来たのでしょう。(野次馬)
カラスが止まり木で少し上の枝に移動したら、シジュウカラは右に飛んで逃げました。
ハシブトガラスがシジュウカラを追い払ったようには見えません。
シーン4:3/28・午後14:27・くもり・気温10℃(@2:15〜)
2日後、珍しく2羽のハシブトガラスが一緒に来て、タヌキの巣口Rを覗き込んでいました。
近くに別個体がいるようで、カラスの鳴き声が聞こえました。
まず1羽が左上奥に飛び去りました。
居残った個体が雪面を歩きながら、カァー、カァー♪と澄んだ声で鳴きました。
定説ではハシブトガラスの歩き方はホッピングなのに、まるでハシボソガラスのように雪面でウォーキングしています。
雪面から飛び上がって株立したミズキの落葉灌木に留まりました。
今回のカラスは2羽とも雪を食べませんでした。
シーン5:3/28・午後14:29・くもり・気温9℃(@3:15〜)
つづきが別アングルの監視カメラに写っていました。
ミズキの止まり木からハシブトガラスが左下手前に飛び去りました。
シーン6:3/30・午前9:52・晴れ・気温10℃(@3:32〜)
さらに2日後にもハシブトガラスが単独で登場。
セットの雪面から飛び立つと、低空で右上奥へ飛び去りました。
しばらくすると、カメラの死角からハシブトガラスが澄んだ声で3回鳴く声が聞こえました。
シーン7:3/30・午前9:54・晴れ・気温12℃(@3:49〜)
別のカラス個体が同じルートで飛び去る後ろ姿が写っていました。
シーン8:3/31・午前11:48・くもり・気温12℃(@3:56〜)
林床の雪解けが進み、巣口Rの手前の地面も丸く露出しました。
いったん黒い地面が露出すると、その周囲の残雪も昼間の太陽熱でどんどん溶けていきます。
林内では樹々の根元から雪解けが進みます(根開き)。
【考察】
登場したカラスはすべて森林性のハシブトガラスでした。
近縁種のハシボソガラスは平地性と言われていて、確かに同じカラス科の留鳥でもニッチを棲み分けているようです。
つづく→
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