前回の記事:▶ イネ科の草の実を直接ついばむドバトのペア(野鳥)
2024年7月下旬・午後14:00頃・晴れ
橋の下で餌を探し歩いているカワラバト(=ドバト;Columba livia)のペアの片方が、ちょっと不思議な行動をしました。
道端で倒伏した草丈の高い枯れ草を嘴で挟んでぐいっと引っ張り、摘み上げて、長い茎ごと動かしたのです。
採食中のドバトがこんな行動をするのは今まで見たことがありません。
ドバトは基本的に種子捕食者です。
その枯れた草本植物に実や種子が残っているようには見えませんが、探索行動のひとつでしょうか?
それとも、ちょっとした遊びの行動なのかな?
巣材集め行動の名残り、という可能性はどうでしょう。
離れた位置からとは言え私がパパラッチのようにしつこく撮影し続けているので、そのストレスから来る転移行動かもしれません。
今思うと、謎の枯れ草の種名を撮影後に調べるべきでしたね。
とにかく暑くて、わざわざ引き返して調べるのが億劫でした。
クズなど蔓植物の可能性もありそうです。
【追記】
謎の枯れ草はツルヨシの匍匐茎と似ている気がしますが、どうでしょうか。
匍匐茎はドバトの食料にはなりません。
もしもツルヨシの匍匐茎の断片だとすると、枯れていなければ、そこから再生する可能性があります。
ChatGPTに解説してもらいました。
結論から言うと:
はい。ツルヨシの地下匍匐茎(rhizome)の断片は、条件さえ合えば根を張って再生し、独立した新個体として生育できます。
ただし、成立にはいくつかの条件があります。
1. ヨシ属(Phragmites)の一般的な性質
ヨシ類は「匍匐茎断片からの再生(clonal regeneration from rhizome fragments)」が非常に強い植物として知られています。
とくに北米で問題となっている外来ヨシ(Phragmites australis)では、ほんの数 cm の匍匐茎片でも生き残れば再生することが報告されています。ツルヨシ(Phragmites japonicus)も同じヨシ属であり、この性質を共有しています。
2. ツルヨシでも断片再生は可能
ツルヨシの地下匍匐茎は節(node)ごとに芽と根の形成能力をもつため、
・断片に生きた節(node)が含まれている
・乾燥せず、過湿〜湿潤な環境に置かれるこの2条件を満たせば、断片からシュート(新茎)と根が再生し、独立したクローン株として定着することが可能です。
3. 再生が起こりやすい環境
湿った土壌(乾燥に弱い)
日照が確保できる場所
匍匐茎が損傷していても、節が無事なら非常に高い確率で再生
流送された匍匐茎片が河岸や砂地に埋没し、そこで発根・発芽することも起こりうる
4. 例外:枯れた断片は再生しない
完全に乾燥しきった断片
節が壊れてしまった断片
これらは再生不能です。
【まとめ】
ツルヨシは、切断された匍匐茎の断片でも、節が生きていて乾燥しない環境なら、再び根を張って新個体として再生できる。
これはヨシ属に共通する強い栄養繁殖能力の一部である。
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