2024年4月下旬・午後12:15頃・晴れ
里山の斜面をトラバースする林道を歩いていたら、沢の水が流れる「洗い越し」の地点で謎の鳴き声がかすかに聞こえました。
洗い越し(あらいごし)とは、道の上を川が流れるようにしてあるものをいう。(中略)森からの沢水を山側から谷側に流すために道を横切るように作られた排水溝の機能を持たせた構造で、道の流水による侵食や崩壊を防ぐ目的がある。 (wikipediaより引用)
聞き耳を立てた私が鳴き声のする方向を探しながら歩き回ってガサガサと物音を立てたのに、カエルは鳴き止みませんでした。
動画の音量を上げて耳を澄まさないと、かすかな鳴き声は聞き取れません。
ときどき春風の風切り音が混ざりますし、ウグイス♂の囀り や谷渡りも聞こえます。
カエルの姿が見えなかったのですけど、周囲の状況や鳴き方から判断して、タゴガエル♂(Rana tagoi)が♀を呼ぶ求愛歌(縄張り宣言)ですかね?
『幻のカエル: がけに卵をうむタゴガエル』という本では、タゴガエルの鳴き声は「グォ!、グゥォ!、グゥ!、グォッ!、グッグォッ!、ググッ!」などのように書き表してありました。
私はカエルに疎いので、この機会にナガレタゴガエルの可能性についても検討してみました。
山形県にナガレタゴガエル(Rana sakuraii)が生息しているかどうか微妙で、住んでいたとしても分布域の北限に近いらしい。
また、ナガレタゴガエル♂の鳴く時期はもう少し早く、4月下旬には鳴き止んでいるはずとのこと。
しかも2024年は異常な暖冬の後で、春の訪れが例年よりもかなり早かったです。
この地点は、山腹から沢の水がチョロチョロと年中流れています。
沢の水は林道を横切って(洗い越し)から、灌木に覆われた急斜面(崖)を下って行きます。
その崖を流れ下る沢のどこかにタゴガエル♂が潜んでいて、ひっそりと鳴いているようです。
タゴガエルの生態にも興味があるのですが、本格的に探すとなると、沢登りの装備が必要かもしれません。
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