2024年4月下旬
シーン1:4/28・午前2:05・気温12℃(@0:00〜)
春に交尾相手の♀を探しに来たニホンアナグマ♂(Meles anakuma)が、死んだ個体の旧営巣地(空き巣)で巣口Lに頭を突っ込んで匂いを嗅いでいます。
何度かスクワットマーキングしながら左へ立ち去る途中で、地面の土を後足で勢い良く掻きました!
シーン2:4/28・午前2:05・気温11℃(@0:16〜)
別アングルの監視カメラでも撮れていました。
体型や顔つきは♀っぽいのですが、股間に睾丸が見えたので若い♂なのでしょう。
巣口Lの匂いを嗅いでから、その縁で尻を擦りつけて匂い付け(スクワットマーキング)。
直後に後足で地面の土を後ろに掻きました。
右上奥の獣道を立ち去る途中でも、スクワットマーキングしていきました。
【考察】
アナグマが後足で土を掻く行動を見るのはこれが2回目です。
関連記事(12日前の撮影)▶ 春の休耕地で巣穴を見回るニホンアナグマ♂が謎の土掻き行動【トレイルカメラ:暗視映像】
繁殖期の♂に限定した行動なのでしょうか?
まるで散歩中に興奮したイヌみたいな行動です。(pedal-marking)
アナグマが巣穴を掘るときには前脚で土を後方に掻き出すのですが、それとは違います。
巣穴Lの奥では「いざりタヌキ」が餓死しているのではないかと私は疑っているのですが、その死臭を嗅いだ後の反応(嫌悪感?)なのかもしれません。
しかし、前回はこことは違う別の巣穴(休耕地にあるタヌキの営巣地)でも同じ行動が録画されていたので、その可能性は否定できそうです。
スクワットマーキングによる嗅覚的なマーキングだけでは満足できずに、地面を掻いて視覚的にも縄張り宣言するマーキング行動なのかな?
アナグマの肉球には臭腺や分泌腺が無いそうです。
同一個体が「アナグマ♂参上!」とアピールする時にやる癖なのかもしれません。
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