2024年3月下旬
シーン1:3/29・午前11:49・みぞれ・気温11℃(@0:00〜)
平地の二次林で死んだニホンアナグマ(Meles anakuma)の営巣地(セット)を自動センサーカメラで見張っていると、寒の戻りでみぞれが降る昼前に、ハシブトガラス(Corvus macrorhynchos)が写りました。
しかしすぐに林床から右へ飛び去ってしまいました。
シーン2:3/30・午前6:07(@0:07〜)日の出時刻は午前5:25。
翌日の早朝、アナグマの死骸が3日前に横たわっていた地点でハシブトガラスが何かを啄んでいました。
林床に散乱していた落ち葉と一緒にアナグマ死骸の抜け毛を拾い集めて巣に持ち帰り、産座の巣材とするのでしょう。
集めた巣材を嘴に咥えると、ぴょんぴょん跳んで(ホッピング)左へ立ち去りました。
カラスの巣の外側は小枝を大量に集めて作られ、その後に巣の中央に柔らかな保温性の高い巣材で産座が作られます。
フィールドに落ちている動物の抜け毛や鳥の羽毛は、産座に敷き詰める巣材として貴重な資源であり、営巣初期の鳥たちの間で争奪戦になります。
ハシブトガラスの営巣開始にはまだ早い気がするのですけど、貯食行動のように、近い将来に必要となる産座の保温材(巣材)をどこかに保管しておく可能性もありそうです。
最後にカー♪と澄んだ鳴き声が聞こえたのですが、編集ミスでカットしてしまいました。
シーン3:3/30・午前9:50・くもり・気温11℃(@0:33〜)
右から林床をトコトコ歩いてきたハシブトガラスが、落葉したマルバゴマキ灌木に飛び乗って、アナグマの巣口Lを覗き込んでいます。
アナグマの亡き後、下半身が麻痺した瀕死のホンドタヌキが巣穴Lに潜んでいるのではないか? 中で死んでいるのではないか?と私はあらぬ想像をしてしまうのですけど、タヌキが巣穴Lに入った決定的な証拠映像は撮れていません。
カラスはそのまま左へ立ち去りました。
シーン4:3/30・午前9:53・くもり・気温12℃(@1:33〜)
2分後に同一個体と思われるハシブトガラスが左からセットに戻ってきました。
ホッピングで遠ざかり、最後は右上奥へ飛び去りました。
健常タヌキが引きずって持ち去ったアナグマの死骸の行方をスカベンジャーのカラスも探しているはずですが、どこに隠したのか分かりません。
アナグマの死骸はもう全てタヌキに食べ尽くされてしまったのかな?
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
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