2023年12月中旬
農地を囲むスギ防風林でスギ風倒木の根元に掘られた巣穴が気になって、トレイルカメラで見張っています。
一時期は監視を中断していたのですが、冬ごもりの直前に何か動きがあるのではないかと期待して再開しました。
シーン0:12/11・午後14:11(@0:00〜)
明るい日中にたまたまフルカラーで撮れた現場の様子です。
毎年繰り返される積雪の圧力によって根元がねじくれた灌木(樹種不明の落葉性広葉樹)が目印となっていることから、「根曲がり巣穴」と勝手に呼んでいます。
地表付近に伸びたツルウメモドキの赤い実が見えます。
シーン1:12/12・午前5:26・雨天(@0:03〜)日の出時刻は午前6:42。
雨が降る夜明け前に、右上奥からホンドテン(Martes melampus melampus)が単独で現れました。
暗視カメラの赤外線を反射して、両目が爛々と光っています。
後日に登場するイタチに比べると、テンは体格がかなり大柄です。
根曲がり巣穴に入るかと思いきや、テンは手前に飛び降りると、右に回り込んでから走って右上奥に引き返してしまいました。
もしかすると、トレイルカメラの存在に気づいて警戒したのかもしれません。
シーン2:12/12・午後18:31(@0:00〜)日の入り時刻は午後16:23。
同じ日の晩に(13時間後)、テンが再びやって来たときには、雨は止んでいました。
同一個体なのかな?
この時期のテンは美しい冬毛に生え変わっているはずですが、白黒の暗視映像では毛皮の色が分かりません。
獣道で立ち止まってカメラ目線をくれました。
少し近づいてから、後足で立ち上がってカメラを正面から凝視しました。
下腹部に外性器や乳首は認められず、私にはこの個体の性別を見分けられません。
この地点でテンが撮れたのは初めてです。
どの野生動物がこの根曲がり巣穴で越冬するのでしょう?
つづく→
0 件のコメント:
コメントを投稿