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2024/10/17

初冬の枯れた休耕地を遊動するニホンザルの群れ【トレイルカメラ】

 

2023年12月中旬 

初冬の枯れ果てた休耕地をニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)の群れが遊動するシーンをまとめてみました。 

シーン0:12/4・午後14:09・晴れ・気温26℃(@0:00〜) 
休耕地で見つけたニホンアナグマの越冬用営巣地(セット)をトレイルカメラで見張っています。 
巣穴の近くにローアングルでカメラを設置する作戦が失敗したので、少し離れた林縁から狙う作戦に戻しました。 


シーン1:12/11・午後13:30・くもり・気温18℃(@0:03〜) 


シーン2:12/13・午後12:01・晴れ・気温11℃(@0:07〜) 
ニホンザルが単独で枯野を右から左へ横切りました。 
途中で立ち止まったものの、アナグマやタヌキの巣穴には興味を示しませんでした。 
最後は左へ駆け去りました。 


シーン3:12/14・午前8:40・くもり・気温6℃(@0:24〜) 
翌朝もニホンザルが現れました。
休耕地の枯野を走って横断すると、画面奥の左右に通っている農道で別個体と合流しました。
用水路を跳び越えた猿は、更に奥のスギ防風林へ入って行きました。 


シーン4:12/15・午前7:22・朝霧・気温0℃(@1:03〜) 
翌朝は霧が発生して、レンズが曇っています。 
2頭写っていたニホンザルのうちの片方が手前に移動して、死角に消えました。 
その直後に至近距離からゴソゴソ物音がして画角が少し振動しました。 
猿の姿は写っていませんが、どうやらトレイルカメラに興味を示したニホンザルが林縁のオニグルミ灌木に登ったようです。 
幸い、猿にカメラを壊されたり盗まれたりしないで済みました。 
トレイルカメラはワイヤーロックでしっかり固定するようにしましょう。


シーン5:12/15・午前7:25・朝霧・気温0℃(@1:40〜) 
諦めたニホンザルがトレイルカメラを固定したオニグルミ樹上から地上に下りて、枯野を奥へノシノシと歩いて突っ切ります。 
途中でタヌキの巣穴の横を通ったのに、全く興味を示しませんでした。 
奥の農道に突き当たると右折して農道を走り去りました。 


シーン6:12/16・午後13:49・くもり・気温19℃(@2:36〜) 
翌日の午後、計4頭のニホンザルが登場します。 
まず、左上奥へ走り去る個体aがいます。 
行く手で座り込んでいた別個体bをそのまま追い越しました。 
座っていた個体bは、立ち上がると採食開始。 
採食メニューは不明ですが、休耕地なので「落ち穂拾い」とは言えません。 

次に、右端から別個体c(子猿)が登場しました。 
立ち上がると、走って左上奥に居た仲間のところへ合流しました。 

最後に右から来た成獣dがノシノシと歩いて、アナグマの巣口を覗き込みました。 
1/3倍速のスローモーションでリプレイすると、黒い首輪(GPS)を装着しているようです。 


シーン7:12/16・午後13:50・くもり(@4:11〜) 
計5頭のニホンザルがほぼ等間隔の一列縦隊で枯野を左上に向かって進んで行きます。 


シーン8:12/19・午前9:55・晴れ・気温9℃(@5:00〜)
3日後、大雪が積もった後に晴れて一面の銀世界となりました。 
巣穴から出入りしたアナグマやタヌキの足跡やラッセル跡が雪原にしっかり残っています。 

雪国で冬にフィールドワークをする利点は、雪面に足跡がしっかり残り、行動の履歴が読み取りやすいことです。 
その気になれば、足跡を辿ってどこまでも追跡することが可能です。(アニマル・トラッキング) 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 
※ ニホンザルの鳴き声や物音が聞き取れるように、音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


つづく→

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