平地のスギ防風林にあるニホンアナグマ(Meles anakuma)専用の溜め糞場stmpを定点観察しています。
捨てられたまま長年放置された手押し車の錆びたフレームの中に、黒い泥状の新鮮な糞が残されていました。
溜め糞をほじくって中に潜んでいる糞虫などを調べるべきだったのですが、この日は写真を撮っただけで済ませました。
アナグマの溜め糞stmpに群がっていた常連客のベッコウバエ♀♂(Dryomyza formosa)は、私が近づくとほとんどの個体が飛んで逃げました。
撮れた写真を見直すと、珍客のハサミムシも糞塊の上に来ていることに初めて気づきました。 ※
ハサミムシの食性は糞食性ではなく肉食性(捕食者)だと思われますが、いつか実際に食事中の口元を動画で接写してみないことには気が済みません。
約3m離れた地点にあるタヌキ専用の溜め糞場でも夏にハサミムシが来ていたのを観察しています。
関連記事(3ヶ月前の撮影)▶ ホンドタヌキの溜め糞場に集まるヒゲジロハサミムシ
腹端にある鋏の形状から、今回の個体もおそらくヒゲジロハサミムシ(Anisolabella marginalis)ではないかと思うものの、触角の先端近くが白いかどうか、写真でははっきり見えません。
(もっと拡大して撮りたいところですが、そもそも私はハサミムシの存在に気づいていないのです。)
※ 鬱蒼と育ったスギ林の林床は昼間でもかなり暗いので、肉眼ではどうしても小さな虫を見落としがちです。
強力なライト(照明)を持参するのが良いのかもしれませんが、明るい光で照らしたら虫が逃げてしまいそうな気もします。
我が家の砂利によく野良猫が糞をするのですが、処分する際は9割くらいの確率でハサミムシが1匹2匹集まっています。
返信削除多分コバネハサミムシで、逆にこれ以外の場面では見かけません。
何しに来ているのか気になって調べてたら、本ブログをたまたま見つけたので、コメントさせて頂きました。
(何かご存知だったら、教えてくれたら嬉しいです。)
こんにちは。貴重な情報提供ありがとうございます。
返信削除私は獣糞に集まる虫全般について興味があるのですけど、ハサミムシについては私も勉強不足でして、恥ずかしながら種類を見分けるのも覚束ない状態です。
ネコの糞に集まるハサミムシの写真や動画を拝見したいのですが、ブログやSNSで公開なさいませんか?
ネット上に残しておけば、いつか誰かがコメント(情報提供)してくれるかもしれません。
虫好きが集まるネット掲示板などに投稿して質問する、という手もあります。
ハサミムシがどこからネコの糞に誘引されるのか、周囲の環境についても知りたいです。(ハサミムシの専門家でも同じことを聞いてくるはずです。)
あとこれは他人様になかなかおすすめしにくいのですが、獣糞を餌としてハサミムシを飼育できるのかどうか、という大人の自由研究に挑む勇者を待ってます。
返信が遅れてすいませんでした。
しぐまさん
返信削除返信ありがとうございます。
周囲環境としては、千葉県北東部郊外の住宅街、近くに公園や草むらがあり、野良猫がたくさん生息しています。
次機会があればチャレンジしようと思います!(飼育は流石に勇気ありませんが…)