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2024/08/09

斜面にたまたま落ちていたオニグルミ堅果を拾って持ち去る野ネズミ【トレイルカメラ:暗視映像】

 



2023年10月下旬〜11月上旬 

野ネズミ(ノネズミ)が貯食のために通う給餌場をトレイルカメラで監視しています。 
次の餌として、オニグルミクリ(栗)という2種類の堅果を持参して、カラマツ根元の給餌場に置いてみました。 

シーン0:10/30・午後13:14(@0:00〜) 
明るい昼間にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。 
山林の斜面を抜ける獣道でカラマツの根元に給餌場を設けてあります。 

右の餌場Rには大小様々なクリの堅果を50個並べて置きました。 
虫食いだらけのクリで、クリシギゾウムシの終齢幼虫が多数脱出していました。 
給餌場のクリが斜面を転げ落ちて紛失しないように、ストッパーとして数本の落枝を餌場の直下に横向きで並べておきました。 

左の餌場Lには5個のオニグルミ落果(果皮つき)を置きました。 
前回の残り物です。 

野ネズミはどちらの堅果を選択的に運ぶでしょうか? 
前回のミッションで運び慣れたオニグルミ落果を優先するのか、それとも果皮を剥く手間が省けるクリに切り替えるでしょうか? 


シーン1:10/31・午後22:13(@0:04〜) 
右の餌場Rに来てクリの山を物色していた野ネズミが左の餌場Lに移動しました。(気まぐれな探索行動) 
果皮つきのオニグルミ落果を見つけると、その場で果皮を齧って剥き始めました。 
たとえ下処理の手間が掛かっても、虫食いだらけのクリ堅果よりも栄養価が高いと判断したようです。 
と思いきや、なぜか作業を中断して右の餌場Rへ戻ってしまいました。 
優柔不断な(飽きっぽい?)野ネズミです。 


シーン2:10/31・午後22:18(@1:34〜) 
右の餌場Rから、なぜか空荷で(クリ堅果がたくさん残っているのに)斜面を左下に駆け下りました。 


シーン3:11/2・午後19:48(@1:40〜) 
左の餌場Lに来ていた野ネズミがオニグルミ落果を物色したものの、果皮を剥こうとしないで、左下に立ち去りました。 


シーン4:11/3・午後19:34(@2:08〜) 
右の餌場Rを物色してから左下へ移動し、探餌徘徊。 
左下から戻ってくる途中で、斜面に餌場Lから転がり落ちていたオニグルミ落果を見つけました。 (@2:30〜)
ちなみに、現場の斜面にオニグルミの木は自生していません。
野ネズミは暗闇で目が見えていませんから、このクルミを発見したのはたまたまです。 
(あるいは嗅覚で嗅ぎ当てたのかもしれません。) 
すでに果皮を剥き終えていたオニグルミ堅果を拾って口に咥えると、左下に運び去りました。 


シーン5:11/6・午前2:22(@2:39〜) 
野ネズミが空荷で斜面を手前に下って行きます。 


シーン6:11/6・午後19:34(@2:44〜) 
餌場Rの右に来ていた野ネズミが 深く積もった落ち葉の上をあちこち探し歩いています。 
餌場Rを素通りし、手前へ。 


シーン7:11/7・午前3:38(@3:11〜) 
右の餌場Rから空荷で下へ向かいました。 
雨が激しく降っています。 


シーン8:11/7・午前4:29(@3:16〜) 
野ネズミが左の餌場Lから左上に斜面を駆け上がりました。 
空荷だと思うのですが、定かではありません。 


【考察】 
オニグルミとクリのどちらが好きか、野ネズミに絶対的な好みはないようです。 
気まぐれに左右2つの餌場を行き来していました。 
今回私が提供した餌(堅果)に問題があり、虫に食害されていたり、白カビが生えかけていたりと、野ネズミはいまいち食欲がそそられなかったのかもしれません。 
真面目に調べようと思ったら、野外で実験条件を揃えるのは大変です。
給餌場にまだ餌が残っているのに、それは無視して野ネズミが辺りの林床を探索することもよくありました。

右の餌場Rから野ネズミがクリ堅果を持ち去るシーンは、別の動画にまとめました。


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