2023年8月下旬〜9月上旬・午前後:頃・
シーン0:8/25・午後13:39・晴れ(@0:00〜)
シーン1:8/25・午後15:58・晴れ(@0:03〜)
明るい時間帯にたまたまフルカラーで撮れた現場の状況です。
ニホンアナグマ(Meles anakuma)家族が転出した後の旧営巣地(セット)を新旧2台のトレイルカメラで見張っています。
今回の記事では、アナグマが巣穴に出入りする様子をまとめてみました。
シーン2:8/27・午前2:38・気温22℃(@0:08〜)
左から登場したアナグマ幼獣が地面の匂いを嗅ぎながらアクセストレンチを降りて巣穴Lに入りました。
しばらくすると同じ巣穴Lから出て来ました。
巣穴Lに頭から入って頭から出てきたので、巣内は方向転換できるぐらい広いことが分かります。
巣口Lにしばらく座り込んでから(スクワットマーキングか?)、右へ歩き出しました。
シーン3:8/28・午前1:31(@0:53〜)
トレイルカメラの起動が間に合わず、入巣Rの瞬間がちらっと写っただけです。
やがて右から登場した別個体が巣口Rを点検しに近づきました。
左右の目の大きさが不均等(右目<左目)なので、母親♀だと思います。
すると、先行個体(幼獣?)が巣口Rに顔を出して対面してから、巣穴Rの外に出ました。
母子が巣口Rで相互毛繕いをしてから、連れ立って左へ向かいます。
シーン4:8/29・午後12:55・晴れ(@1:43〜)
昼間の挙動が不安定な旧機種にしては珍しく、フルカラーで録画されていました。
奥の二次林からやって来たアナグマは、なんとなく動きが幼いので幼獣ですかね?
巣口Rの匂いを嗅いでからピョンと軽快に飛び越えて左へ向かいました。
シーン5:8/29・午後12:57・晴れ・気温33℃(@1:43〜)
つづきが別アングルの監視カメラに記録されていました。
左から歩いて来た幼獣が、迷うこと無くそのまま入巣R。
シーン6:8/31・午前10:14・晴れ・気温30℃(@2:34〜)
左から来たアナグマaが念入りに巣口Lの匂いを嗅ぎ回っています。
その間に左上奥から来た後続の別個体bが先に入巣Lしました。
aは巣口LRの中間地点に座り込んで体を掻いたり仰向けで毛繕いしたり、くつろいでいます。
ようやくaも後から入巣Lしかけたものの、トンネル内でbと鉢合わせしたのか巣口Lで少し後ずさりしました。
この2頭は、なんとなく幼獣の兄弟姉妹ですかね?(自信なし)
シーン7:8/31・午前10:17・晴れ・気温32℃(@2:34〜)
1頭が出巣Lする瞬間を撮り損ねてしまったようです。
手前へノソノソ歩いて立ち去ります。
しばらくすると、別個体も出巣Lして後を追いかけます。
シーン8:9/2・午後12:45・晴れ・気温31℃(@4:03〜)
手前から来た1頭のアナグマが巣口Lの匂いを嗅ぎ、周囲を警戒しています。
ようやく入巣L。
この個体は幼獣ですかね?
【考察】
生まれ育った懐かしい巣穴に潜り込んでも、巣内での滞在時間は短いです。
探餌徘徊のついでに旧営巣地にちょっと立ち寄って、巣穴の内部に異状がないか確かめているだけなのでしょう。
もしかすると、巣内にも匂い付けして(近所のホンドタヌキに対して)縄張り宣言しているのかもしれません。
幼獣が単独で登場すると、素人目には成獣とほとんど見分けがつかなくなりました。
毛皮の体色が濃い(焦げ茶色)個体が成獣で、薄い(クリーム色)個体が幼獣かと思っていました。
ところが、晴れた日に体の向きを変えると、体色も微妙に変化して見えることが分かり、体色はあまり当てになりません。
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