2023年8月上旬・午後14:25頃・晴れ
溜池の横を通る砂利道の轍 に出来た小さな水溜まりで2羽のハシボソガラス(Corvus corone)が水を飲んでいました。
とても浅い水溜まりなのに、嘴の先を何度も挿し込んでは少量の水を喉に流し込んでいます。
桜並木の木陰なのに、嘴を開いたまま暑さに喘いでいます。
(私もあまりの暑さで熱射病気味になり、気温を測るのが億劫で忘れてしまいました。)
口内の色から成鳥と幼鳥の親子であると見分けがつきました。
1羽が飛び去った後も、残る1羽が長々と飲水。
口内が赤い幼鳥だった。
現場検証すると、水溜まりの泥にカラスの足跡が残されていた。
横に自生するウワミズザクラの果実がオレンジから赤く熟しつつある。
遠くから撮影している私に一早く気づいたのは口内が黒い成鳥で、警戒して左に飛び去りました。
その際、幼鳥に対して逃げろ!と警戒声を発しませんでした。
(ということは、親子ではないのかもしれません。)
未だヒトをあまり恐れない幼鳥は水溜まりに独り居残り、チビチビと水を飲んでいます。
その後は、水溜まりの底の泥をついばんだり、落ち葉をめくったり、小石を嘴で転がしたり拾い上げて落としたりしています。
餌となる虫でも探しているのでしょうか。
親鳥が巣外給餌に来るまで待っている間に暇を潰しているだけかもしれません。
嘴をぽかんと開いたまま、ときどき周囲をキョロキョロ見回しています。
翼をしっかり畳んでおらず、やや半開きのような気がするのですけど、撮影アングルがいまいちではっきりしません。
日向に居るのであれば、翼を広げて虫干しの日光浴をしていると解釈できるのですけど、日陰では理由が分かりません。
幼鳥に特有の姿勢なのかな?
ようやく歩き出した幼鳥が水溜まりを横断すると、尾羽を少し持ち上げながら白い糞を水溜まりの縁に排泄しました。(@5:34〜)
どうやら仲間が居なくて急に寂しくなったようです。
辺りをキョロキョロ探してから、農道をトコトコ歩いて日向に入り、右へ飛び去りました。
それまでも周囲でアブラゼミ♂♪のやかましい合唱に混じってカラスの鳴き声がカーカー♪と散発的に聞こえていたので、樹上の仲間に合流したのでしょう。
ハシボソガラスが居なくなった直後に、水溜まりを現場検証することにしました。(@6:06〜)
農道の轍に沿って大小の水溜まりが点在しています。
ハシボソガラスの親子が来ていたのは、大きな(深い)水溜まりではなくて、小さな浅い水溜まりでした。
獲物となるアメンボなどの水生昆虫が居る訳でもありませんでした。
ただし、私が来る前にカラスが水溜まりの虫を捕食し尽くしてしまったのかもしれません。
カラスが歩き回っていた岸辺の泥に烏の足跡が多数残っていました。
白い物体が泥濘に溶けつつあるのは、カラスの糞と思われます。
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