2023年6月下旬
スギ防風林にあるニホンアナグマ(Meles anakuma)の溜め糞場stmpにカメラトラップを設置して見張っていると、野ネズミ(ノネズミ)が夜な夜な写っていました。
画面の右に斜めに転がっている細長い棒状の物体は、林床に不法投棄された手押し車(猫車)の朽ちた金属フレームです。
アナグマはこれを目印にして、溜め糞場stmpに来ているのかもしれません。
シーン1:6/22・午後19:56(@0:00〜)日の入り時刻は午後19:08。
晩に野ネズミが登場しました。
起動したトレイルカメラに驚いたようで、溜め糞場の上に乗ったまま野ネズミが静止(フリーズ)していました。
一体何をしていたのでしょう?
我々ヒトの衛生感覚からすると考えられませんが、野ネズミは素足で溜め糞の上に乗っても平気なようです。
警戒を解くと手前に立ち去りました。
このときは溜め糞場stmpの主の正体がまだ不明で(アナグマの排便シーンが写る5日前)、まさか野ネズミが排便に通っているのか?と意外に思ったりしました。
しかし、ネズミの糞にしては形状が明らかに異なりますし、野ネズミが同じ場所に繰り返し排便して溜め糞の山を作るという習性も聞いたことがありません。
シーン2:6/22・午後21:54(@0:16〜)
スギの落葉落枝が敷き詰められた林床をチョロチョロと走り回って餌を探しています。
その通り道にアナグマの溜め糞場stmpがあるようです。
シーン3:6/23・午前0:57・気温(@0:27〜)
溜め糞の匂いを嗅ぎ、辺りをうろついてから、手前に立ち去りました。
手前の切株に野ネズミの巣穴があるのかな?
シーン4:6/25・午前0:13・気温(@0:45〜)
溜め糞stmpの右上で、林床のスギ落葉の中に顔を突っ込んでいました。
おそらく獲物となる虫を探しているのでしょう。
諦めて奥に立ち去りました。
シーン5:6/26・午前1:34・気温(@1:22〜)
野ネズミが深夜にスギの林床を奥から手前にやって来ました。
アナグマの溜め糞場stmpの匂いを嗅いだだけで通り過ぎました。
画面の左下隅に写っているには、朽ちた切株です。
(トレイルカメラに近過ぎて、赤外線が白飛びしてしまっています。)
実はその根元に、オニグルミ堅果の殻が大量に散乱していました。
クルミの殻には2個ずつ穴が開いていて、アカネズミ(Apodemus speciosus)の食痕と分かりました。(映像公開予定)
近くにオニグルミの木は自生していないので、アカネズミが秋にオニグルミの落果を拾い集めて切株の隙間などにせっせと貯食したのでしょう。
冬に貯蔵庫のクルミを食べた後のゴミ捨て場になっていたのです。
今回トレイルカメラを設置してみて、野ネズミの出現頻度が高いことから、おそらく巣穴が近くにあるのだろうと予想できます。
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