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2023/12/02

夕方の交尾を邪魔されて中断するニホンアナグマ♀♂【トレイルカメラ】

 



2023年4月下旬・午後18:20頃・(日の入り時刻は午後18:26) 

前回の交尾から2日後の夕方、巣穴Rの近くでまたニホンアナグマ♀♂(Meles anakuma)が交尾していました。 
♂がどうやって巣内の♀を誘い出したのか、求愛の様子は撮れていなくて残念です。
♂が♀の背後からマウントしています。 
明るい日中に自然光下で撮影すると、黒い過眼線のせいで♀の目の大きさが左右異なることが確かめられなくなってしまいます。

意外にも今回は、アナグマ♂が前脚で抱えていた♀をあっさり離してしまいました。 
♀が激しく交尾拒否行動をしている様子もありませんし、離れた直後も♀が怒って♂を撃退することもありませんでした。 
性フェロモンの匂いの変化などで、♀の発情期が終わったことを♂が感じ取ったのでしょうか?  
どうやら近くの農地で作業する重機(トラクターやブルドーザー)の騒音や振動が気になり、交尾どころではないようです。 
やがて♀は走って巣穴Rへ逃げ込んでしまいました。 

アナグマ♀♂の視線の先をよく見ると、奥の二次林内を何か野生動物がやって来て、右から左へ横切りました。 
アナグマ♀はこの怪しい侵入者を目ざとく見つけて警戒し、巣内に避難したと思われます。 
アナグマは視力があまり良くないはずなのに不思議です。 
続けて♂も右へ逃走。 
謎の動物(無粋なお邪魔虫)はアナグマの営巣地(セット)には近寄らず、二次林の奥を右から左へ通過しただけでした。 
遠くてよく見えませんが、尻尾が長いので、なんとなくタヌキよりもホンドギツネVulpes vulpes japonica)ではないかと予想しています。 
アナグマ♀は自身がキツネに襲われるのを恐れたのではなく、巣内の赤ちゃんを守らないといけないと判断したのでしょう。

邪魔が入ったにしても、ニホンアナグマ♀♂が交尾を終えて別れる様子が撮れたのは、ひとつの収穫です。


※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。 
※ 鳴き声や重機の騒音が聞き取れるように音声を正規化して音量を強制的に上げています。 


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