2022年12月中旬~下旬
根雪の積もった里山のスギ林道をニホンカモシカ(Capricornis crispus)が往来する様子をまとめました。
シーン1:12/15・午前2:06・気温-3℃・(@0:00~)
積雪は未だそれほど深くありませんが、乾いた(サラサラの)新雪です。
雪が降る夜中にカモシカが雪道を右から歩いてきたのに、カメラの起動が遅れました。
背中の毛皮が白い雪だらけで、しかも少し凍っているようです。
画角外のスギ落枝で立ち止まり、おそらく顔の眼下腺をゴシゴシと擦り付けてマーキングしたようです。
そのまま左へ立ち去りました。
シーン2:12/15・午前2:55・気温-3℃・(@0:27~)
48分後に、左から登場しました。
同一個体が戻ってきたのかと思いきや、毛皮に雪が付着していないので、おそらく別個体のようです。
(縄張りを動き回って体が温まり、毛皮の雪が溶けたのかもしれません。)
道端のスギ落枝は素通りして、林道を右へ歩き去りました。
雪が静かに降り続いています。
シーン3:12/15・午後21:51・気温-2℃・(@0:38~)
約19時間後の晩、林道に雪の積もって前の足跡が消されてしまっています。
カモシカが左から右へ通り過ぎ、スギ落枝は素通りしました。
背中に小さな氷の塊が付着しています。
相変わらず、ちらちらと雪が降っています。
シーン4:12/18・午後22:31・気温-5℃・(@0:51~)
最低気温を更新しました。
こんな過酷な条件でも律儀に録画してくれるトレイルカメラが素晴らしい。
雪がちらつく晩に深雪が積もった林道を右からやって来ましたが、カメラの起動が遅れました。
乾いた深雪をラッセルしてきた跡が残ります。
カモシカの毛皮は全身雪まみれです。
道端のスギ落枝で立ち止まり、どうやら眼下腺マーキングをしたようです。
シーン5:12/20・午後22:43・気温-2℃・(@1:14~)
左から来たニホンカモシカがスギ落枝をスルーし、そのまま右へ通り過ぎました。
乾いた新雪をラッセルして行きます。
雪は降り止んでいました。
シーン6:12/21・午前3:21・気温-2℃・(@1:29~)
雪面のあちこちがクレーターのように凸凹なのは、常緑のスギ樹上からときどき一気に落雪するからです。
晴れた深夜にカモシカが画面左外のスギ落枝で立ち止まり、眼下腺マーキング。
尻だけが雪まみれでした。
その後は、そのまま左へ立ち去りました。
シーン7:12/22・午後17:32・気温0℃・(1:47~)
日の入り時刻は午後16:27。
日が暮れた晩に珍しくガス(霧)がかかっています。
(カメラのレンズが曇っているだけ?)
深雪の林道をカモシカが右から来たのに、またもやカメラの起動が遅れました。
道端のスギ落枝で立ち止まり、眼下腺マーキング。
※ 動画編集時に自動色調補正を施して、暗視動画を明るく加工しています。
どうやらカモシカが右から登場するときにはカメラの起動が遅れる癖があるようです。
トレイルカメラの起動が遅れがちな理由としては、低温でどうしても乾電池の電圧が下がってしまうことがまず考えられます。
もうひとつ思いついたのは、雪国で暮らす野生動物は冬毛の毛皮の断熱効果が高いために、体温をセンサーが検知しにくいのかもしれません。
サーモグラフィカメラで撮影してみたくても、高嶺の花です。
トレイルカメラを設置した直後に自分で動作チェックしてみると、防寒具を着込んでいると(素肌を露出した部分が少ないと)確かにセンサーが検知しにくいようです。
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