2021年5月下旬・午後16:45頃・晴れ
山形県南部では棘のある落葉灌木ウコギを生け垣として植栽し、若葉を食用とする伝統があります。
民家の生垣で見慣れない微小の甲虫がヒメウコギに訪花していました。
ヒメウコギの花粉や花蜜を食べているようです。
コアオハナムグリにしては異常に小さいです。
よく見ると、鞘翅にゴツゴツした小さな突起が2対あります。
マクロレンズを装着して接写すればよかったですね。
微小甲虫の名前が分からなくてずっとお蔵入りにしていた動画です。
最近『くらべてわかる甲虫1062種』という図鑑をパラパラと眺めていたら、ヒラタハナムグリ(Nipponovalgus angusticollis angusticollis)だろうと判明しました。
別の古い図鑑にも標本写真が載っていたのですが、原寸大のため印刷が潰れて細部が見えず、役に立ちませんでした。
電子書籍の図鑑は写真を自由に拡大できるので便利です。
別の花序にもう1匹のヒラタハナムグリを発見。
本気で探せば、ウコギの生け垣でもっと多数のヒラタハナムグリが集まっているのを見つけられたかもしれません。
花に来るヒラタハナムグリは♂で、♀は朽木に集まるのだそうです。
(ほんまか?と内心疑ってしまいます。私も調べてみたいので、こんなに小さな甲虫の性別を外見でどう見分けるのか、教えて欲しいです。)
アリ(種名不詳)もウコギの花に集まり、吸蜜したり蜜源植物を防衛(ガード)したりしているようです。
硬い鞘翅に守られている甲虫に対しても、アリは脚を噛んだりして攻撃できるはずなのに、ヒラタハナムグリ♂はアリに攻撃・排除されず見逃されているのが不思議でした。
まさか体表の組成を化学的にアリ擬態しているのでしょうか?
このアリの種類をどなたか教えてください。
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