2022年11月下旬・午後15:40頃・くもり
山麓を流れる用水路沿いで野生ニホンザル♀♂(Macaca fuscata fuscata)の小さな群れと遭遇しました。
成獣は顔と♀の尻、♂の睾丸が紅潮していることから、発情期が始まったようです。
計5頭の小群が水路に沿って遊動を始めたのですが、私を迂回しながらすれ違うために幅3mの用水路を軽々と飛び越えました。
立ち幅跳びの見事な身体能力を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。
後脚は対岸に届かなくても、護岸の縁に掛けた前足で体重を支えて着地しています。
晩秋に農業用水路の水は流れておらず、底に落ち葉が少し溜まっているだけでした。
1頭のニホンザル♂が黒い首輪を装着していました。
テレメトリー調査のためにGPSを付けられた個体です。
GPSの首輪は充分に軽く、装着していてもニホンザルの負担にならないようです。
歩き去る♀成獣の尻に付着していた白い粘液は、おそらく交尾後の精液なのでしょう。
ニホンザルの精液痕を見たのは初めてです。
しかし体外射精したのだとしたら、交尾経験の乏しい若い♂が焦って早漏したのかもしれません。
交尾の様子を実際に観察するには一足遅かったようで、残念でした。
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