2022年7月上旬・午後16:25頃・くもり 
シーン1:
♀がウツボグサの花から飛び立つと、背後から飛来した♂がすかさず♀を追尾します。 (探雌飛翔)
オオチャバネセセリの羽ばたきがあまりにも速いので、更に1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:21〜) 
シーン2:(@0:49〜) 
オオチャバネセセリ♀は隣の株のウツボグサで花蜜を吸っています。 
♂はその少し下のススキの茎に止まりました。 
♂は閉じた翅を小刻みに震わせながら(準備運動・アイドリング?)、右の触角で♀の翅に触れています。 
やがて♂が飛び上がって♀の目の前で少しホバリングしてから、近くのウツボグサの葉に止まり直しました。(アイドリング・ストップ) 
♂に求愛された♀は逃げなかったものの、吸蜜を止めてしまい、ゼンマイ状の口吻をくるくると丸めて収納しました。 
こうしてペアで並ぶとサイズは♀>♂で、翅形にも微妙な性的二型が見られます。 
後翅裏の白斑は♂よりも♀でより発達していました。 
この♂個体が単独で居る時に翅裏の斑紋を見たら、私にはオオチャバネセセリと見抜ける自信がありません。 
(もしも、この♂がオオチャバネセセリではなくて別種ならば、今回の動画は異種間の誤認求愛や繁殖干渉を記録したものになります。)
オオチャバネセセリ♀がしがみついていたウツボグサの唇形花は足元が不安定で、♀は隣接するススキの葉に歩いて移動しました。 
横で待機していた♂は、その動きに反応して飛び立ち、♀の背後で少しホバリングしてから、♀の真下のウツボグサの葉に止まり直しました。 
やがて、♀は翅を閉じたままで小刻みに震わせ、準備運動を始めました。(@2:31〜) 
しばらくすると♂が飛び立ち、♀の近く(主に後方)でホバリングを披露しました。 
このとき♂は♀に対して視覚的にアピールしているだけなのか、それとも性フェロモンを♀に嗅がせているのでしょうか? 
♀の直下のススキの葉に着地した♂は閉じた翅を小刻みに震わせています。 
翅をしっかり閉じたままで飛翔筋のアイドリング・ストップしていた♀がアイドリングを再開しました。 
♂が再び飛び立って、♀にアピールします(@3:55〜)。 
しかし♀は交尾に応じてくれず、脈なしと判断した♂は紳士的に飛び去りました。(@4:03〜) 
その後も♀は閉じた翅を小刻みに震わせています。 
♂のセクハラを上手くやり過ごした♀が訪花行動に戻るまで私は待ちきれず、撮影終了。 
残念ながら交尾には至らなかったものの、オオチャバネセセリの配偶行動は初見です。 
オオチャバネセセリ♀の交尾拒否行動はシロチョウ科のように明瞭ではなく、私にはよくわかりませんでした。 
シロチョウ科♀の交尾拒否で見られるような腹端の持ち上げ行動は見られませんでした。 
♂に求愛されて翅を広げれば受諾で、閉じたままなら交尾拒否なのかな? 
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