前回の記事:▶ ヒトを怖がり林道を走って渡り藪に隠れる野生ニホンザルの群れ
2022年10月上旬・午後12:05頃・くもり
里山の林道のカーブ地点でニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の親子らしき2頭が座り込んでいます。
親が子の背中を甲斐甲斐しくノミ取りをしてやっています。(対他毛繕い)
リラックスして毛繕いを受ける子ザルが寝そべりながらもチラチラとこちらを見ている表情が微笑ましいです。
背後の林道から登場した別個体の子ザルは、カーブ地点で私の存在に気づくと立ち止まり、警戒して引き返しました。
道端の杉落枝に登って一休み。
林道のカーブ地点からベテランの成獣♀がやって来ました。
お婆さんと呼べるほど老齢かどうか分かりませんが、ニホンザルもヒトと同じく加齢で毛が白っぽくなるのでしょうか?
乳首が長いので経産♀と分かります。
顔色が紅潮しているのは発情期に入った印です。
若い子ザルたちが私の存在に怯えたり警戒したりしているのに対して、このベテラン♀は流石に落ち着き払っています。
おそらく私と山中で何度も出会っていて「恐るるに足らず、こいつは大丈夫」と知っているのでしょう。
砂利道をノシノシと四足で歩いて、こちらにどんどん近づいて来ます。
それで安心したのか、ベテラン♀の背後から先程の子ザル達も続々とついて来ます。
猿の群れは道端の藪に入り、林道上に突っ立っている私を迂回しながら無事にすれ違いました。
この一連の行動だけを見ると、ベテラン♀が群れを堂々と率いる「ボス猿」に見えるかもしれません。
実際に、群れ内で順位の高いα♀だったりするのでしょうか?
そもそも「ボス猿」という概念は「サル学」の黎明期に猿山や餌付け群で見出されたので、山林を自由に遊動する野生群(非餌付け群)にも当てはまるかどうか眉唾です。
もっとじっくり観察して個体識別できるようになったら、楽しそうです。
スマホの顔認識でニホンザルも正しく個体識別してくれるように機械学習する専用アプリを誰か開発して下さい。
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