2022年10月中旬・午後21:00頃・気温12℃
自動センサーカメラが見張っている里山のスギ林道に、ある晩ホンドテン(Martes melampus melampus)が登場しました。
この地点でテンが写ったのは初めてです。
テンの観察歴が浅い私は、この個体があまりにも痩せていたので「もしやイタチ?」と急に不安になりました。
赤外線の暗視映像はモノクロですから、体色の情報が得られないのです。
しかしニホンイタチなら尻尾がもっと短く、もっと短足のはずです。
奥の斜面を登って来て林道に達したようで、スギ大木(胸高直径60.5cm)の根元の匂いを嗅ぐと、腰をかがめて排泄しました。
その辺りは普段ニホンアナグマ(Meles anakuma)が排便およびスクワットマーキングする溜め糞場sになっています。
ホンドテンもアナグマに対抗するように縄張りをマーキングしたのでしょう。
過去にヒト♂もたまに立ち小便していましたが、さすがにその影響(残り香)は残っていないはずです。
今回のテンが排泄したのが糞と尿のどちらなのか、動画では直接見えませんでした。
素人目には排泄中の尻尾の動きから、脱糞したような気がします。
しかし後日に現場検証してもテンの糞は見つかりませんでした。
ということは、オシッコ(尿・小便)でマーキングしたのかな?
あるいは少量の糞なら糞虫が速やかに処理してしまったのかもしれません。
用を足したホンドテンは足早に林道を右に立ち去りました。
林道上(画面の少し手前)にはホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞場があるのですけど、それには興味を示しませんでした。
その後もテンが定期的に通って匂い付けするようになるかと期待した(三つ巴の溜め糞場!)ものの、テンがここで排泄したのはこのとき限りでした。
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