2022年10月上旬
自動撮影カメラで監視しているスギ林道の溜め糞場sに来るニホンアナグマ(Meles anakuma)の記録です。
シーン1:10/2・午前00:55・気温16℃
アルビノ?個体が深夜の林道を左から登場しました。
顔だけでなく足も白っぽい個体です。
林道上のあちこちにしゃがんで尻の臭腺をスギ落葉や下草に擦り付けて回ります。
画面の下に消えたものの、すぐに戻って来ました。
自分たちの溜め糞場を匂いで探り当てると、右を向いて排便しました。(@0:35〜)
そのまま右へ立ち去りました。
シーン2:10/4・午前2:02・気温17℃ (@0:50〜)
2日後に真夜中の林道を右から来た個体は顔にアナグマ特有の黒い模様がありました。
自分たちの溜め糞場でアルビノ?が2日前に残した大便の匂いを嗅ぐと、自分は横にスクワットマーキングしただけで、林道を右に戻りました。
右から来て右に帰ったということは、アナグマの巣穴の方向は右にありそうです。
この溜め糞場はきっとアナグマの縄張りの端に位置しているのでしょう。
シーン3:10/4・午後21:08・気温20℃ (@1:32〜)
19時間後に正常型のアナグマ(顔に黒い模様あり)が再び林道を右から歩いて来ました。
同一個体なのかどうか、定かではありません。
珍しく林道の左端を歩き、溜め糞場sを素通りして左へ行きました。
この溜め糞場sに通うアナグマは少なくとも2頭いることが分かっています。
関連記事(2ヶ月前の撮影)▶ 同じ日に溜め糞場を別々に訪れる2頭のニホンアナグマ(顔白、顔黒)【トレイルカメラ:暗視映像】
アルビノ?個体と通常個体が番 関係にあるのではないかと予想しているのですが、タヌキと違ってアナグマは♀♂ペアが連れ立って一緒に溜め糞場に来ることが一度も無いので、確信が持てません。
赤外線の暗視映像で白っぽく見える個体が本当にアルビノ(または白変種)なのか、体色を可視光でしっかり撮影してみたくなります。
当地のアナグマは夜行性で昼間には来てくれないので、夜にフラッシュを焚いて写真に撮るか、トレイルカメラの投光器を赤外線ではなく白色光の照明にするか、工夫するしかありません。
しかしフラッシュやサーチライトに警戒心を抱いた野生動物が溜め糞場に近寄らなくなったら本末転倒なので、悩ましいところです。
モノクロの暗視映像から被写体の色を推定・復元してくれるアルゴリズムが実用化されれば理想的です。
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