2022年9月上旬・午後21:25頃・室温28.3℃・湿度67%
飼育していたアカタテハ幼虫のために採集してきた食草のクサコアカソにフクラスズメ(Arcte coerula)の幼虫が紛れ込んでいました。
葉裏の主脈にしがみついた姿勢でいつの間にか脱皮していました。
脱皮の過程を見逃したのは残念です。
脱皮したばかりのフクラスズメ幼虫が方向転換し、自身の抜け殻を食べていました。
マクロレンズで口元を接写してみましょう。
脱皮直後のフクラスズメ若齢幼虫の頭楯は、濁った赤茶色(オレンジ色?)でした。
脱皮殻を完食したら、クサコアカソの葉裏で移動を始めました。
過去の飼育経験では、脱皮後の終齢幼虫は抜け殻(脱皮殻)を全く食べませんでした。
どうやら、抜け殻を食べるのは若齢幼虫だけのようです。
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失われたタンパク質を速やかに再摂取するための行動ですから、脱皮殻を食べるかどうかは、その個体の栄養状態によるのかもしれません。 (個体差?)
あるいは、齢が進むとクチクラが固くなり、抜け殻を消化できなくなるのかな?
野外でフクラスズメの脱皮殻が食草上に見つかりますが、何齢の幼虫が残した抜け殻か調べたら面白いかもしれません。
(齢数判定には、地面に落ちた頭楯の抜け殻を探し出して採寸する必要があります。)
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