2021年7月中旬・午後14:15頃・晴れ
大雨で増水した氾濫原の水が引くと、泥だらけになった遊歩道にアメリカザリガニ(Procambarus clarkii)が2匹並んで死んでいました。
日向で腐敗が進んでいるようで、赤い殻の表面に黒斑が出ています。
死骸に真っ先に集まるキンバエ類は、メタリックグリーンのものとメタリックブルーのものと2種類が来ているようです。(種名不詳)
他にはニクバエの一種(種名不詳)も来ています。
個体数ではキンバエ類の方がニクバエよりも多いです。
集まったハエは、アメリカザリガニの死骸を舐め回したり、身繕いしたりしています。
左の死骸Lは頭胸甲の殻が外れかけていました。
脱皮の途中で死んだのかな?
こちらの死骸Lはハエにあまり人気が無いようで、ニクバエが1匹だけ乗っていました。
右の死骸R上では多数のハエが目まぐるしく飛び回り、互いに位置を変えています。
その様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみると、ハエ同士の間で面白いドラマが繰り広げられていることが分かりました。(@1:34〜)
(1)死骸上の熾烈な陣取り合戦
隣り合うハエ同士が互いに脚で蹴ったり叩いたりして牽制し合っていました。
小さなニクバエが隣の大きなキンバエを蹴って追い払うこともありました。
それでも強引に割り込んで来るハエがいます。
ハエの占有行動で脚を使うとは知りませんでした。
武器の無いハエの喧嘩はどうもコミカルに見えてしまいます。
(2)ニクバエ同士で誤認求愛?
小型のニクバエの新顔が死骸に飛来すると、先客の大型ニクバエが背後から飛びつきました。
マウントして交尾を挑んだのかと思いきや、すぐに別れました。
こうした♂同士の誤認求愛と思われる小競り合いが繰り返されていました。 (あるいは♀の交尾拒否?)
240fpsのハイスピード動画で撮れば、もっと詳細に観察できたはずです。
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