ページ

2021/09/12

土手の階段で採食・脱糞するスズメの群れ【トレイルカメラ:野鳥】

 

2021年6月下旬・午後18:30頃・気温19〜21℃ 

堤防のコンクリート階段に残された溜め糞にやって来る野生動物を突き止めるために無人のセンサーカメラを仕掛け、試行錯誤しています。 
スズメPasser montanus)が写っていた映像をまとめました。 
こんな小さな生き物でも画角内で動き回ればカメラがしっかり作動することが分かり、動体検知の感度に感嘆しました。 
溜め糞に集まる昆虫を野鳥が捕食しに来ているのだとしたら、それはそれで面白いのですが、そうではなさそうです。 
かなり古くなった溜め糞がコンクリート上で分解されずに干からびて残っているだけです。
糞便臭も無くなり、糞虫どころかハエすらも来ていませんでした。 

シーン1:気温21℃ 
スズメの幼鳥が溜め糞がある階段の1段下を右から左へホッピングで通過しました。 
途中で少量の白い糞を1滴排泄しました。(@0:09) 

シーン2:気温19℃ 
2日後も同じ時間帯に3羽の成鳥の群れが採食に現れました。 
画面の最上段にいる個体が異様に小さく見えるのは、土手が斜面になっていることによる遠近法の効果です。 
スズメは画面左上で土手に生えた何か雑草を嘴で毟り取って食べているようです。(@1:26) 

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。 

私が狙っている野生動物は夜行性です。 
暑い昼間はカメラをスリープさせ、暗い夜間だけ(18:30〜翌朝の午前6:00)作動するように設定を変えたら、バッテリーが長持ちするようになりました。 
終日24時間監視することも可能なのですが、電池を1日で使い切ってしまい、カメラ本体も熱くなっていました。 
こんなにバッテリーの消耗が激しいのは予想外でした。 
ちなみに、最新の上位機種ではオプションでソーラーパネルを付けられるそうです。 
太陽光による充電が可能となり乾電池の交換が不要になれば確かに便利です。
しかし、より高価になりますし、目立ってしまい盗難のリスクがますます心配です。 

色々とカメラの設定を細かく変えて試行錯誤した結果、この機種は以下のような手順(アルゴリズム)で作動するのではないかと推察しました。 
  1. 高感度の赤外線センサーが120°の画角内に鳥や哺乳類の体温に近い熱源があるかどうか常に監視。 
  2. その熱源が動き回るかどうか判定。(動体検知) 
  3. カメラを起動し録画開始。ここまでのタイムラグ(トリガースピード)は0.5〜0.8秒とマニュアルに書かれています。 
今回の設置場所のようにコンクリートの階段を夏の昼間に監視すると、太陽光で照らされたコンクリートはすぐに体温を越えてしまいます。 
そんな環境下に置かれたセンサーカメラは常に動体検知の演算処理をし続ける必要があり、電池を無駄に消耗するのでしょう。 
私の推測が正しければ、カメラを日陰に設置するか気温が低い冬になれば、終日監視させてもバッテリーをさほど消耗しないのではないかと予想しています。
通販サイトの商品レビューでバッテリーの激しい消耗に苦情を申し立てている購入者がいますが、おそらく私と似た原因ではないかと思います。(設置環境の問題)
また、画角内に赤外線を反射する葉っぱなどがあると、風で揺れただけで誤作動してしまうことになります。 
それを避けるには、予め邪魔な葉っぱを取り除いておく必要があります。 
ただし、やり過ぎると監視カメラが丸見えになって存在に気づかれてしまう恐れがあり、兼ね合いが難しいところです。 


0 件のコメント:

コメントを投稿