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2021/07/03

キジ♂が刈田で追手をまいて行方をくらます2つの方法(野鳥)

 

2021年4月中旬・午後17:45頃・くもり 

夕方で薄暗くなってきた刈田でキジ♂(Phasianus versicolor)を見つけました。 
長年この田んぼを縄張りとする個体で、私とは顔馴染みです。 
キジ♂は農道を横切ると、刈田に侵入しました。 
畦から一段下の刈田に降りたキジ♂を私は一瞬見失ってしまいました。 
手前の畦の死角に入ったキジ♂は全速力で右へ駆けて行きました。 
その先には隠れ家のヨシ原があるのです。 
ただしヨシ原は未だ芽吹いておらず枯れた状態で、おそらく隠れ家には使えないのでしょう。 
その手は食わぬぞ!と私は動画を撮り続けます。 
キジ♂は刈田を横断して畦道に登ると、立ち止まって周囲を見渡しています。 
いかにも母衣打ちを披露しそうな雰囲気ですけど、鳴きませんでした。 
キジ♂は夕方になると鳴かなくなるようです。 
私に見られていることに気づいたキジ♂は、ヨシ原へ逃げ込むことは諦めたようです。 
方向転換すると、畦道から奥の刈田に降りました。 
また死角に入ったキジ♂を私は見失ってしまいました。 
諦めてカメラをズームアウトすると、刈田を助走してから低空で墓地の左へ飛び去るキジ♂の姿が写っていました。(撮影中は気づいていません。) 
飛び去る時も敵に見つからないように低空で隠密飛行するのがポイントです。
キジ♂はヒトや天敵に見られていることを意識して、畦という死角を利用しながら走ったり飛んだりして行方をくらますことができると分かりました。 
緩急をつけた逃げ方が見事です。 
キジ♂に知性の片鱗を感じたのは初めてです。 
逃走および飛び立つ瞬間を1/5倍速のスローモーションでリプレイ。

この個体♂と出会う度に知恵比べのような隠れんぼが繰り広げられます。
つづく→
 

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