ページ

2021/06/18

早朝の川で激しく争うコハクチョウの群れ(早春の野鳥)

 

2021年3月下旬・午前6:05頃・晴れ 

白鳥が日本での越冬を終えて北帰する前に久しぶりの観察にやって来ました。 
コハクチョウCygnus columbianus bewickii)の群れが毎晩過ごす集団ねぐらの川で夜が明けるのを待ちました。 
日の出時刻(午前5:26)から30分後、目覚めて対岸近くに集結したコハクチョウの群れ内でなぜか喧嘩が始まりました。
初めはオナガガモ♀♂の群れとオオバンもコハクチョウに混じって居たのですが、コハクチョウが大騒ぎを始めると他の水鳥は離れてしまいました。 

事の発端は、1羽のコハクチョウ成鳥が興奮したように奇妙な鳴き声で騒ぎ始めたことです。 
翼は半開きのまま、斜め前方に伸ばした首を上下に曲げ伸ばししながら、喉から絞り出すように大声で鳴いています。 
私は白鳥の行動について未だ勉強不足なのですが、これは求愛行動なのでしょうか? 
何をアピール(または抗議?)しているのか、さっぱり分かりません。 
この時期に縄張り争いをするはずはありません。
なんとなく幼鳥が親鳥に餌乞いするとこんな風に振る舞いそうだと思ったのですが、この個体は成鳥です。 
コハクチョウの群れ内で互いに鳴きながら突進したりつつき合ったりする闘争が勃発し、大騒ぎになりました。 
体色が灰色に煤けて見える幼鳥がドサクサに紛れて純白の成鳥につっかかって行くこともあって驚きました。 

朝の目覚めの挨拶にしては随分と攻撃的です。 
この集団塒には複数の家族群が集まっていると思うのですが、家族間で争っているのですかね? 
それにしても、何を巡って喧嘩しているのか、さっぱり分かりません。 
これから小群(家族群?)に別れて、川から採食地に向かって順次飛び去るのですけど、離塒の順番を決めるのに揉めているのでしょうか? 
給餌人が毎朝やって来る前にコハクチョウの群れが岸辺で場所取りの争いを繰り広げるという話なら少しは理解できるのですが、今回の喧嘩は給餌の5分後でした。 
毎朝川に通って白鳥を観察しないと、こうした疑問は解決しそうにありません。 

※ 動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

0 件のコメント:

コメントを投稿